好きと嫌いは紙一重なのか？6【跡部景吾】 (ページ23)

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252話ページ23

お母さんたちも2日後にイギリスに戻った。…過保護過ぎてそれまでのメールの量はとんでもなかった。なんで親と子でここまで性格の差が…

朱音は夏休みの宿題が最終日まで残り、私が手伝った。毎日コツコツやっていても終わらないんだな…まあ、こればかりは知能の差…か。こうして私たちの夏は終わった。

その後は跡部君の誕生日祝いに行ったり、学校とかで大変なこともまあまああったけど…3ヶ月も過ぎて、倦怠期も過ぎたみたいだから一安心かな。

そして今度は、冬が来る。

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「いえーい、冬休み！補習もかからなかった！やった！自由だー！」

「お疲れ様。本当、ヤバかったよ。小テストで朱音が1桁取った時は焦ったよ」

「うぐっ…それ黒歴史だから誰にも言わないでね…？で、でもちゃんと80点台取ったからね？ちゃんと期末テスト…だっけ。それでは80点台取ったからね？」

「大丈夫。誰にも言わない」

もう、燃えるように勉強する朱音は凄かったな…教える方が疲れるくらいだった。それで80点取ったのだから凄いと思う。

「Aなんか100点ばっかり！なんで！？ねえなんでそんなに頭良いの！？」

「う、うーん…そう言われても…日頃の積み重ねと…後は跡部君かな」

「なんであいつ？まさか、張り合ってるの？」

「うん…中学の時から私が一方的に張り合ってたからそれが、今度はお互いに張り合う形で続いてるって感じかな」

「頭良いカップル羨ましい…うう、付き合えなくてもせめて忍足君に相応しい人にはなろう…」

随分と悲観的だなあ…本当。私が言えたことじゃないから言えないけどさ。意外にこの2人いけそうだと思うんだよな…

「佐藤A様でしょうか」

「はい、そうですが…」

「お届け物です。後、空野朱音様ですね。同じく、お届け物です」

「あ、ありがとうございます…」

いかにも金持ちの執事みたいな人。金持ちの執事だから同じ金持ちの朱音はすぐに分かったのかな。私は…ただの一般人ですから…

「いや…誰からかは中身見ないと分からないけど、大方察した」

「やっぱり金持ちはすぐ分かるよね…私もそうかなって思ったけどやっぱりそうなのかな…」

お届け物は……封にはヨーロッパの映画とかでよく見るシーリングスタンプに明らかに高そうな感じの封筒…これは…