54話 ページ14
「マスターは貴方達に仲間になろうと提案しているのです。それを貴方達は話を聞こうともしませんでした。そして、マスターは貴方達によって刺されました」
すると、強制的にトリガー
「殺人未遂までしておいて、ボーダーでは『ごめんなさい』などの謝罪程度で済むのですか?…さあ、どうしますか?」
静寂が響いた。シスによる脅しというか、指摘というか…それはあまりにも的確過ぎて何も言えなくなっているようだ。一方の私はやり過ぎなのでは?と思うけど、今そんなことを言える雰囲気ではないので黙っている。
「…黙ったままですか。それとも、話し合わないと決められないと?…何とも優柔不断なのか…いいでしょう」
突如、地震が起こる。かなり強い揺れだ。立っているのもかなり辛い。これ、まさか…
「最後の警告です。どうしますか?」
やはり、シスが起こしているようだ。シスのことだし、このことも見越してトリオン兵を倒している間にでも仕掛けを作っていたのだろう。ってか、後ろ壁ないんですよ?落ちそうなんですけど。
「分かった、提案を受け入れる」
「賢明な判断です」
城戸さんがそう答えると、地震が止んだ。私はギリギリ落ちずに済んだ。私も殺す気か、おい。死ぬかと思ったよ。
「ご心配であれば、監視をつけるくらいならいいでしょう。いいですよね、マスター?」
「あっ、はい」
シスが話を進めるから私から話すことがなかったんですけど。まあいいんだけど。シスの方が説得力があるだろうし。
「本当に君、大丈夫なのか…?」
「大丈夫ですよ、忍田さん。血塗れですけど、新たに血は出ていませんよ。…あー、でもこの格好で帰ったら怒られるだろうな」
「せめて服くらいは弁償しよう」
本当、そうしてくれ。洗ってももう完全には落ちないだろうし、破れてるからもう直すのは無理だろう。
「だが、念のため病院に行ってくれ。3人の刃が君の体を完全に貫いている。せめて、検査だけでも…」
「わかりました。まあ、どこも異常はないですけどね」
超能力の説明をしてもまた面倒なことになりそうだから、後にすることにした。
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葉月(プロフ) - 青い夕日さん» コメントありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2020年5月8日 0時) (レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
青い夕日 - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年5月7日 20時) (レス) id: e84367e7a0 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 侑華さん» ありがとうございます!頑張って更新しますので、これからもよろしくお願いします。 (2020年4月11日 22時) (レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
侑華(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。大変かもしれませんが更新頑張ってください!楽しみにしています。 (2020年4月11日 11時) (レス) id: 4a19e93e40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3f2cc79ad91/
作成日時:2020年4月4日 0時