1話後半2 ページ8
エマ「ノーマン…雪…」
雪「ひっ…」
鬼「誰かいるのか」
ガチャ
「おい今声がしなかったか？」
「気のせいだろ」
「チッ、ノラ猫なら捕まえて食ったのに」
「ゲッ…お前猫なんて食うのかよ」
雪(鬼…久しぶりに見ました…)
ダラリ
「旨そうだなぁ」
「やっぱり人間の肉が一番だ」
ノーマン「食人鬼……」
「くそっ、指先だけでもダメかなぁ」
「大事な商品だぞ、俺達如きに手の届く代物じゃない、この農園の人肉は全部金持ち向けの高級品なんだぜ」
雪(そうでしたか…Aはこれを見せたかったのですか…
僕達はずっと食べられるために生きていたことを)
ガチャ
「グブナは？」
「大方終わりました、また6歳、此の所並の出荷が続いている。が、ようやく上物以上を“収穫”できるな。そろそろこのフルスコア5匹も“摘める”よう仕上げておけ」
ママ「はい、畏まりました」
「物資は倉庫の中だ、次と頼むぞ」
ママ「無論、お任せ下さい」
「車を出せ」
ピクッ
「！いや、待て…何か臭う」
ガッ、ズシャッ
ノーマン/雪「「エマ！」」
エマ「『鬼』はッ……想像上の生き物で……みんなは…里子に……ママは…いつもの優しいママだよね…荷台のあの子…コニー…じゃなかったよね？」
ノーマン「あれはコニーだった」
エマ「うっ…うあぁぁぁぁぁ…！！」
レイ「おかえり」
A「おかえりなさい」
レイ「どうだった？」
雪「…間に合わなかったです」
A(手ぶら？)
「車の下に落ちていた、処分しておけ」
ママ「……」
たった一つの事実が『現実』を覆すことがある。
ここは農園、僕は“食料”
ノーマン「逃げよう、エマ、雪。
ここを出るんだ。『外』がどうなっているのかは分からない、でも生き延びるには逃げるしかない。大丈夫…きっと逃げられる。エマとレイとAと雪と僕5人ならきっと……」
エマ「無理なのかな…。ここに残せば確実に殺される…、置いておけない、これ以上家族が死ぬのは嫌だ…！」
雪「……」
ノーマン「…無理じゃない。大丈夫、皆で一緒にここから逃げよう。」ﾆｺｯ
雪「そうですよ、逃げれます」ﾆｺｯ
―エマが泣いたからノーマンは笑った
頼れる大人はいない、あの化け物からどう逃げる？
見つけなければ、僕達が生き残る方法を
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アニメ好き | 作成日時：2019年4月21日 17時
