8話前半1 ページ31
エマ「外だー！！」
雪「やっとですねー！」
ママ「エマ、待って。襟が曲がっているわ」
エマ「わ！気づかなかった」
雪「よく気づきましたね…僕も気が付きませんでした」
レイ「ガキ」
A「ふふっ」ﾆｺｯ
雪「レイ！Aまでー！」
ママ「行ってらっしゃい」ｻﾗｯ
チュ
エマ「行ってきまーす！！」ﾀﾀﾀｯ
雪「行って参ります」ﾍﾟｺｯ
レイ「上出来」
A「さすがエマですね！！」
エマ「ありがとう。またあとで！」
ママ「………」
シスター「………」
雪「お待たせ致しました」
エマ「お待たせ！行こう！」
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
「しかし耳か…」
レイ「確かにこれは気づかねぇな。言われりゃあるけど」
ノーマン「“採血痕”なんて話も初めて知ったよ…」
レイ「俺も」
A「僕もです」
ノーマン「そんなすぐ消える痕なのか……」
エマ「うん…
本当それくらいで消えるし、私も雪も無意識にずっと疑ってこなかった。ごめん……」
雪「すみませんでした…」
A「いいえ、それにしてもお手柄ですよ！エマ！雪！『場所』や『形』『大きさ』が判ったんですよ！これで次に進めますね！」ﾆｺｯ
『場所』の次ー
5人「「「「「『壊し方』」」」」」
ノーマン「どうする？切開して調べるにしても…」
エマ「バレるよね…」
例えば耳に何かしてそれを髪で隠しても…
さっきみたいに髪をかき上げられたら……
エマ「さっき内心ドキッとしちゃった。
今までも実は見てたのかな…発信機のある左耳に何事とないかって…」
レイ「かもな。
個人の信号を特定できない。『確認』なしには位置がわからない。門や塀に近づいても“通知”一つしない。俺たちに埋められている発信機は、昨日としては割と甘い。でも埋めている。なぜか。
発信機さえ健全ならどこまでも追える自信があるんだろう。たとえこっそり門や塀を超えたとしてもな。」
壊れていない。ならば手の内。
A「待ってください。
それってもし“通知”をするなら発信機が壊れた時ということですか？」
え「えっ」
レイ「その可能性もあるわな」
雪「どういうことですか？」
レイ「壊れたら追えない。壊れなきゃ追える。
じゃあ壊れた時だけすぐわかるようにしようってことだよ。例えばアラームとかで」
エマ「“壊したらママに知らせる”？」
すぐバレる…！？
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作者名：アニメ好き | 作成日時：2019年4月21日 17時
