5話前半2 ページ23
発信器
エマ「でもどうやって…」
A「僕達で体中探しましたが」
雪「埋められた手術跡はどこにもありませんでした」
ノーマン「服や靴にもね。ーーレイ」
レイ「人間の科学技術の常識から考えれば、恐らく電波を使った発信器。でもそれには内部に電池が要る。消費も早い。ちょっと計算をしてみたけど、電池寿命が10年以上で手術痕が残らないほど超小型。2015年当時じゃ多分、実現不可能の代物」
エマ「つまり？」
レイ「仕組みを予想して場所や壊し方を特定するのは困難ってこと。まして鬼独自の技術ならお手上げだ」
A「確かにそうですね…鬼独自の技術の可能性もむしろその方が…」
雪「あ…詰んでません？」
レイ「詰んでる」
ダメじゃん！！
A「レントゲンとかあればいいのですが、そんなものハウスには無いですし…」
ノーマン「仕組みじゃなくても予想はできる。考えれば必ず策はあるはず」
発信器さえ、何とかできれたら…！
究極あとはママ一人だし抜けば(かなり無茶だが)逃走にも踏み切れる。
考えろ、敵の視点で、合理な支配…どこにどんな発信器を埋めればいい？
どこに、どんな…
5人「「「「「………」」」」」
ノーマン・A「「情報が足りなすぎる…！」｣
レイ「それな」
けど、それでも、見つけなければ…！
発信器の
『場所』と『壊し方』
アハハハハ
雪「手詰まることが分かっていてーーの“余裕”なのでしょうか？」
エマ「？」
雪「ママですよ、引っかかりませんか？」
時間は有限。
焦らせてボロを出させる作戦…
でも時間が有限はママも同じはず
雪「うまく言えませんが、回りくどいと言いますか…手ぬるいと言いますか……」
A「『標的を探す必至さに欠ける』と言いたいんですか？」
雪「そうです！」
発信器からは何の“断定”もできない。
たとえ疑われても、全ては“疑い”
全ては“警戒”の域だ。
ママは一刻も早く標的を特定・対処したいはず。
なのになんだ、この違和感。
ママは何を考えている！？
ママは母であり師
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ママ「さぁ！相談していいわよ、5人まとめてかかってらっしゃい」
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
私たちを教え、育てた。
雪「引っかかるんです…思いすごしならいのですが…」
ママは…
ママはもっと…
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作者名：アニメ好き | 作成日時：2019年4月21日 17時
