6_嫌な予感 ページ7
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ディオside
Aが石仮面にまつわる本を読んでいたことに驚きを隠せていただろうか.
数多くある本の中でなぜあの本を選んだのか聞いてみたかったが,
Aの好奇心に触れてしまいそうだったため、やめた
Aは勘がいいのかもしれない さっきも何が欲しいなどと聞かれた
俺は俺自身何が欲しいのか考えたことがなかった
欲しいものがない でも、誰かに認めてもらいたい、甘えたい
「俺は愛が欲しい」んだ
A「ディオ、散歩に出かけない?」
Aは俺の顔を伺いながらおどおどと聞いてくる
さっきまでの威勢のいい態度はどうしたんだ
『あぁ、いいよ.夜に散歩なんて珍しいもんだな』
Aは学校がなければずっと家にひきこもって,カーテンもほぼ開けずにベッドの上で本を読むような性格だ
本人曰く太陽が嫌いらしい
『歩道側は俺が歩くから,安全な方歩いて』
A「ありがとう(( わっ!!」
すぐ隣が田んぼだったらしい. 夜中で道が見えなくて落ちそうになっていた
すぐさま手を引いて、腰を引き寄せたら 顔と顔がすごく近くなってしまい、所謂とても恥ずかしい体制になってしまった
『い、いや、ちゃんと見ろよ.ドロドロになられても困るんだよ』
A「ごめんね〜…ありがとう笑」
口からはぶっきらぼうな言葉しか出てこない
ほんとは大丈夫かって言いたいのに、出てこない
A「 ディオは優しいよね.なんか神様みたいな感じがする」
違うよA、
俺は悪魔だよ
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作者名:ななせさん | 作成日時:2022年3月8日 22時