関西から雪届けます

愛しい人 ページ49

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「Aは俺の事好きやった？」


『もちろん。大好きやったで』


「俺も…だい、すきやった、で」


『泣かんといてよ、お荷物にはなりたくないねん私も笑』





そう言って俺に別れを告げたA

お荷物にだなんてなるはずがない

Aが居るから頑張れたんだって、

これからも頑張れるんだって、

そう伝えてもAの気持ちは変わることは無かった




『もし、デビューした時に彼女が居るって、今のこの引っ張りだこの時に彼女が居るって知ったら？

みんな結局そういう目で見てしまうやろ

それに、私にはその気持ちを受け止めることは出来ひん』




18歳ながらに色々と考えさせてしまっていたのだと

その時やっと気づいた。


今気づいたなんて遅すぎるよな




『別れよ』




その四文字が凄く重くて

でも、俺の中でも何かがフッと消えて軽くなった気がした。




「これからも、Aの事はずっと好きでいてもいい？」


『もちろん

私もずっと好きでいるし』



俺からの好きがまだ未練がましい恋愛的な好きなのをAは気づいているはず。

それに、Aの口から発された好きは異性としての好きでは無いのを俺は知っている




「ん、ありがとう」


『頑張って』


「Aもな」




これで良かったのかもしれない。


俺、幸せにしてあげれてたんかな



『_____と過ごした時間、今までで1番楽しかった！！！！！』



そうとびっきりの笑顔を見せてくれるA

ありがとう

Aとの時間俺も今までで1番楽しかったで_____






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