たっち、あうと。

三十八 ページ40

A「ねぇねぇ卓さ
遥輝「Aー、肩痛いマッサージして」
A「うん」



・・・・


A「あの、た
遥輝「もう帰るで、はよせい」
A「、はーい」



・・・

A「た
遥輝「Aこっち来て」
A「・・・」

遥輝「早く！」
A「・・・はい」



・・・


絶対邪魔されてる

断言しよう

絶対邪魔されてる


私が卓さんに話しかけようとするたびに声をかけてくる遥輝

意図的にやってるよ、多分

でも、一応私だってトレーナー。
話しかけてくれる選手を放っておくわけにもいかないし。。。


遥輝に邪魔されて、卓さんに前の返事ができてない

早く返さないと、、、


A「ｔ
遥輝「帰るで早く。先行っとるから。三十秒以内にこうへんかったら置いてくで」
A「ま、待ってよ！！」

スタスタ歩いていく遥輝。
なんか不機嫌だから、本当に置いて行かれるかも、、いそがないと

A「お疲れさまでした！」

卓さんしかいないロッカールーム。
最大のチャンスだけど、家に帰れなくなっちゃう

中島「待てや」
A「！卓さん」

右手を掴まれる

A「でも、早くしないと遥輝行っちゃう。。。」
中島「遥輝はどんなにAが遅くなっても置いてかんよ、もし置いてかれても俺が送ったるけん、やから、ちょっと時間くれや」

無言で頷く


中島「最近、遥輝と一緒ばっかやな」
A「それは、、」

それは遥輝が呼ぶから、、

中島「キス、嫌やった？俺の事、嫌いになったん？」

捨てられた子犬のように悲しそうに私の目を見る

ううん、そんなことないよ、、




A「卓さん、待たせてごめんなさい。私、卓さんが好き」

三十九→←三十七

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す