LOVE - ホンモノの愛を - 02

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あれから飲んで食べて
隆二さんの天然エピソードとか
健二郎さんのおバカエピソードとか
色々な話を聞いて、爆笑して。

気付けば、日付は変わってて深夜1時。





周りには誰もいない
細い路地、広臣と私の声が響く







「はぁー！食べたぁ！」


臣「送ってくよ、お酒飲むかもって思ってたから車じゃねぇけど」


「大丈夫、１人で帰れるって！」


臣「こんな時間に女１人じゃ危ねぇだろ」


「結構近くだし、大丈夫」


臣「‥‥うっせ、黙って送られとけ」








出た出た、俺様ぶり

恥ずかしいからって
萌え袖にして顔隠して、そっぽ向きながら言うの



‥‥昔から変わってない(笑)







「‥‥じゃあ、お願いしまーす」


臣「ん、」







一度言ったら簡単には
引き下がってくれないし、素直に送られとこっかな。



広臣のことだから、タクシー呼ぶかと思ったら
もうちょっと喋りたいから近いなら歩いて帰ろうって。

‥‥バレなきゃいいけど。







臣「‥‥家、前と一緒？」


「うんん、今は麗華の家に居候してる」


臣「麗華ちゃんって、幼馴染の？」


「うん、そう」


臣「‥‥てかなんで居候なんてしてんだよ」


「んー？」







前の家は広臣との思い出が多すぎて
１人でいるの耐えきれなくなって
麗華の家に逃げ込んだ、なーんて

絶対言えないや







「内緒！」


臣「はぁ？なんでだよ」


「内緒なの、内緒！‥‥あ、もうすぐ家だ」


臣「‥‥隆二の家、結構近くじゃん」


「うん、いつも行ってるスーパー同じみたい」


臣「‥‥ふーん」






隆二さんと家近くなのに
遭遇したことなんて、一度もないんだけどね







「わざわざありがとう」


臣「ん、また仕事で一緒になるしな」


「‥‥あ、そっか」


臣「また時間合わせて飲み行こ」


「うん」


臣「‥‥絶対だかんな。電話も出ろよ」


「分かってるって！」






臣「じゃ、また」


「うん、ありがとう！気を付けて帰ってね」






歩きながら
こっちを見ずに手をヒラヒラさせる広臣

‥‥そんな姿でさえも、絵になってしまう彼はやっぱり大スター




もう二度と、交わることなんてないと思ってた
芸能人とファン、そのままで終わると思ってた




会ったらこれでもかってくらい
責めてやろうとも思ってたけど。

‥‥なんか、スッキリしたからもういいや







「‥‥隆二さんに、メールしよっと」






私も、前へと歩き出そう









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