LOVE - ホンモノの愛を - 02

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＿＿＿ 神楽店長、ちょっといい？




「あ、はいっ！今行きます」






少し客足が引いた、夕方前

今日は珍しく、エリアマネージャーもお店で働いてる。



なんでだろ、普通の平日なのに。







＿＿＿ まずは、先月売り上げトップおめでとう！中目黒店、全国ナンバーワン！



「あ、ありがとうございます」



＿＿＿ それでね、うちのブランドが今年で10周年を迎えるって知ってる？



「はい、今年から10周年だから大々的にPRしてくんですよね？」






そっか、その話か

なんかイベントやるって言ってたなぁ






＿＿＿ そう、でね！この中目黒店が選ばれたの！



「‥はい？」



＿＿＿ 第一弾よ！第一弾のイベントは、この中目黒店だけでやるの！詳しくはこれ、読んで！



「え、読んでって‥」



＿＿＿ 急遽明後日、店長には代表で全体会議に参加してもらうわ！それまでにしっかりと目を通しておいてね






明後日って、え？急すぎじゃない？

エリアマネージャーさっさといなくなっちゃうし‥





「‥企画書、ねぇ」





きっと、何か大きなノベルティープレゼントとか

いくら買うと、モデルさんと写真撮れるよ〜みたいな企画なんだろうなぁ






「‥え、嘘でしょ」






これは、なに？






海斗「あー！！！ちょっと先輩！資料、落としましたよ！」


「‥」


海斗「‥A先輩？」


「‥なん、で」






企画書

10周年記念イベント 中目黒店限定

中目黒とゆかりのあるアーティストと
コラボした洋服、アクセサリー販売

期間は３ヶ月
その間CM放映予定

今回タイアップ曲として
三代目J Soul Brothers楽曲使用

コラボするアーティストは‥





「‥とさか、ひろおみ」





あぁ、こんな再会の仕方って

小説の中だけの話かと思ってた





「全体会議に、登坂広臣さんも参加予定‥」






明後日、絶対に広臣に会うことになる



なんでだろう

音信不通になってから、こういうチャンスを
待ってたはずなのに。

少し嬉しい反面、会いたくない気持ちも少し。




会って何を話せばいい？

どんな顔で広臣の前に行けばいいの？






海斗「‥すいません、資料見ちゃいました。先輩、大丈夫っすか？‥登坂、さんと」


「‥ん、大丈夫だよ。仕事、だから」






ダメだ、私情なんて持ち込めない

仕事、仕事。そう言い聞かせなきゃ。






ねぇ、広臣

貴方は今、誰を想ってますか？





貴方は今、幸せですか？







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