My Dream 2

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隆「..落ち着いた？」

「は、はい..」

隆「てか敬語やめて、ヤダ。あと今市さんってのも今後一切禁止」

「..うー」

隆「分かった？」

「..わ、分かった」

隆「ん、よし」



嗚咽するくらい激しく泣いていたAもようやく落ち着いて
目の腫れが収まるまで、階段で２人肩を並べる



隆「..今までずっと我慢してたのかよ」

「..う、うん」

隆「HIROさんには？言ったの？」

「..言ってない、てか言えないもん」

隆「んだよ、言ったらすぐだぞ。楽になんの」

「..麗花言ってた、私と同じ気持ち味わえって。私もきっと無意識の内に麗花のこと傷付けてるんだと思う」

隆「..」

「麗花さ、ダンス上手だし綺麗だし何事も器用にこなすし..私の自慢の双子の妹なの。だからさ、いつか姉としてもう一度受け入れて貰えるように、ね？ひたすら信じて待ってる」

隆「..アホだな、お前」

「ちょ、アホってなによ！」

隆「ハハッそのまんまだよ！(笑)」



本当にアホな奴だな、って思う
散々と自分を苦しめてきた奴をまだ信じて待ってる、だなんて

超がつくぐらいアホだと思う



「..目、治ったかな？」

隆「まだ腫れてる、ぶっさいく。ホラーだわ」

「はー？ちょっと！もうっ！」

隆「おばけ(笑)」

「りゅーくん！！！」



だけど目の前で起きてることに左右されずに
ひたすら信じてるところは、見習わなければなって



「..そろそろ戻る、ありがとうね！りゅーくん」

隆「..ん」



久しぶりにAの口から聞いたりゅーくんって呼び方

懐かしくて、嬉しくて
立とうとしてるAをもう一度抱きしめた



「うわぁっ」

隆「..マジ今までごめん」

「..ふふ、いつかりゅーくんとまた仲良くなれるって思ってたよ、色々とキツイ言葉言われたときはどうかしちゃうかと思ったけど(笑)」

隆「..ごめん」

「そんな謝らないでよっ！今こうやって、普通に喋れてることが私にとってすごく幸せなことだから、さ」





そう言いながら微笑むAは
きっと俺らの中でも一番自分を持ってて



一番大人なんだろうな





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