My Dream 2

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健二郎 Side




朝イチ、少しオドオドしながらも
元気よく楽屋に入ってきたA

あまりの声のデカさにびっくりしたけど(笑)

なんかA、素直になったなって。
あの時の岩ちゃんのお陰、なんかな？


目の前に広がる光景は
あの頃の、仲の良かった俺らそのもので。
待ち望んでたその光景に
不意にも目頭が熱くなった




健「..ていうか、臣よ」

臣「んー？なに？」

健「岩ちゃんが開いた飲み会の時、不機嫌そうに帰る言うて帰ったやん」

臣「あ〜あれ、か」

健「..まだイライラしてんのかと思ったけど」



そういえば、と。
あの時の飲み会のことを思い出して
近くに居た臣に聞いてみた

あの時不機嫌そうに、なんだかな〜なんて
言うてたからどうしたんやろって。

さっきもAと普通に喋ってたし



臣「昨日？かな、岩ちゃんからメール来たんだよ」

健「..メール？」

臣「そう、すっげぇ長文でさ。しかも画像付きで(笑)」

健「画像？」

臣「見る？これ、来たメール」



差し出された臣の携帯を見ると
そこには目が疲れそうなくらいの長文と、画像



健「この画像..」

臣「そ、あの時のやつ」



画像は、同じ夢を目指そうって決めた時
飲み会でセルフタイマーで撮った写真

みんな号泣してて、目が真っ赤で。
セルフタイマーで撮ったから
真っ直ぐ綺麗になんて写ってないけど
この時の俺たちの眼差しは、力強くて。



臣「..この写真さ、消しちゃっててさ〜俺」

健「...」

臣「久々に見てさ、やっぱりこの頃に戻りてぇな〜って。この頃がむしゃらだったじゃん？みんな、自分なりにさ」

健「..そやな」

臣「みんなも同じこと、思ってんじゃないかな？..でもなんか、まさか岩ちゃんにって感じ(笑)」

健「確かにな(笑)」




なるほど、そういうことか

ほんま岩ちゃんに助けられてばっかりやな




岩「なーに２人で話してるんすか」

健「岩ちゃんの悪口大会」

臣「ガサツで天然でガサツでガサツって」

岩「ガサツ多すぎっ！え、俺そんなにガサツっすか！」

健「..人並み以上にな」



これで俺たちは昔みたいに元通り、やな

あとは、麗花の暴走を止めるだけか



臣「..健ちゃん」

健「ん？」

臣「..俺、覚悟は出来てるよ」

健「おん、俺も」




何があっても、俺らは

Aを守り抜く覚悟は出来てる



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