My Dream 2

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隆二 Side




＿＿バンッ！




隆「すいません、遅れました」

臣「扉強く開けすぎ、てかどこ行ってたの隆二」

隆「..ん、ちょっとね」

臣「てかAは？アイツも今日ボイトレだろ」

隆「..知らねぇ、あんなヤツ」




トレーニングルームでAが倒れた時
正直自分がどんな状態だったか覚えてない

ただ、いつもより何倍もハードなトレーニングをしてたアイツは
どこかボーッとしていて、その顔だけが鮮明に残ってる




臣「..電話すっか、ライブ近いし」

隆「別にわざわざ電話しなくてもいーだろ、来ないアイツがわりぃんだから」



たまたま近くに居たUSAさんに
このことはライブも近いし、みんながパニックになるから
秘密にしておいてね、なんて言われた

ライブまであと３日

..マジ、アイツ何やってんだよ



臣「隆二、音外しすぎ」

隆「..わりぃ、ごめん」

臣「調子悪い？」

隆「いや、そんなんじゃねぇーよ」



絶対アイツのせいだ
アイツのせいで思うように声が出ない



隆「..あーもう、くっそ」



まだ鼻の奥の方には、病院の匂いがついてて
嫌でもAのことを思い出す

アイツの手を握ってた両手も
心なしか、まだ少しAの体温が残ってる気がして

そんなことを考えてると、更にボイトレに集中出来ない



臣「また明日、ちゃんとやろう隆二」

隆「..臣ごめん」

臣「今日はゆっくり休めよ」

隆「..ん、ありがと」



結局臣には迷惑かけちゃって
遅刻した上にボイトレ切り上げるとか
本当プロとして、失格だわマジ





＿＿＿りゅーくん！ボイトレしよ！！

＿＿私、りゅーくんの歌声大好き！

＿＿＿りゅーくんみたいに、人に届けられるような歌を歌いたいんだ！




隆「あーもう！！！なんなんだよ！」



頭のどこか片隅で、昔のことを思い出す

コネで入った上に、麗花を妬んで暴力して
大嫌いなはずなのに、本当は喋りたくもないのに


アイツの顔が、声が

ずっと頭から離れない




隆「..帰って寝よう」




麗花にご飯誘われてたけど、今日はパス

早く寝て、今日のこと忘れなきゃ




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