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You Side



「すみません、いつもいつも..」

「いいのいいの!日に日に上達してるよ、あとは収録とか本番で発揮できればいいんだけど、ね?」

「..はい」



登坂さんと今市さんとのボーカル通し終わり
何時ものようにボイトレルームへ

そこには何時ものように指導者の山田さんが待っててくれて
事細かに音程やリズムを指導してくれる

ただどれだけ毎日練習しても、長い時間歌っていても
本番で同じように歌うことは出来なくて
それがどうしてか、なんて分からなくって



「..明日も、お願い出来ますか?」

「うんっ大丈夫だよ、明日は低音重視でやってみよっか」

「..ありがとうございます」



ただひたすら、あの2人に迷惑をかけないように
毎日トレーニングするしかなかった





「..あれ」


疲れたな、早く帰ってお風呂でも浴びよう
なんて思ってると、目の前には健二郎さんの姿

ジャージを着て壁にもたれかかって、腕を組んで寝てた



「..こんなところいると、風邪ひきますよ。健二郎さん起きてくださいって」

健「..ん〜」

「首とか肩、痛めちゃいますよ」

健「..Zz..zz」

「..もーう」



肩を叩いても、ゆすっても健二郎さんは全く起きる気配がない


「早く帰りたいんだけどな..」


こんなところで寝てる人を放っておけるほど
酷な人間じゃないから、そっと健二郎さんの隣に腰掛けた

..睫毛長いし、綺麗な顔してるな

久々に近距離で健二郎さんを見て、ドキッと心が弾んだ




健「..うわぁっ」

「わっ!」



健二郎さんの顔を覗き込んだ時
ちょうど寝ていた健二郎さんが目を開けて
超至近距離で目を合わす形になった



「..ご、ごめんなさいっ」

健「い、いや別に..って俺なんでここ..」

「思いっきり寝てましたよ、壁に寄りかかって」

健「わーほんまか..起きるまで待っててくれたん?」

「..そのまま朝迎えても大変ですからね」

健「ふふ、ありがとう。..なあ、A」

「..はい?」




健「..今、辛い?」

「えっ?」

健「俺らの前で歌うの、辛い?」

「い、いや..ええっと」

健「..A」

「全然、辛くなんてないですよ」

健「A、ほんまのこと言え」

「...」

健「言うたやろ、健ちゃんはスーパーマンやって」





「..じゃあ言ったら、スーパーマンはすぐに飛んできてくれますか?」





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ゆう(プロフ) - 昔からのEXILEが好きなのでよければ俊ちゃんだしてほしいです! (2015年8月21日 20時) (レス) id: fe1bca7d31 (このIDを非表示/違反報告)
紅衣(プロフ) - けんじろホントイケメン。!続きがたのしみです! (2015年8月21日 13時) (レス) id: 30fe02b8a1 (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - とっても大好きです、このお話!応援しています、更新頑張って下さい! (2015年8月21日 0時) (レス) id: c59841f5a1 (このIDを非表示/違反報告)
riechun(プロフ) - あやきさん» あ、私もなんかスッキリしました(笑)コメントありがとうございます(^O^)更新がんばりますねー! (2015年8月20日 21時) (レス) id: 3d05ad9db9 (このIDを非表示/違反報告)
riechun(プロフ) - なつきさん» ありがとうございます!続編も楽しみにしてていただけるとありがたいです* (2015年8月20日 21時) (レス) id: 3d05ad9db9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:riechun | 作成日時:2015年8月10日 19時

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