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「海東さんっ、！」
筋肉がついて大きな身体の特徴的なシルエットが遠くから走ってくる。
冬賀井さんとの会話は早く切り上げてその場を去ろうとしたのに、
スタッフさんが通らないような場所までいつの間にか誘導されていたようで。
人気のない静寂の包むこの空間に豆原さんの声はよく通った。
「ぁ、豆原さん。」
豆「ナオトさん、探してましたよ。そろそろミーティングだって。」
「すみません、今行きます。」
豆「……冬賀井さん、おはようございます。」
冬「あぁ、おはよう。」
豆「こんな所で何話してたんすか？」
冬「別に？ただの挨拶だよ。」
豆原さんが呼ぶ声で何事もなかったように離された身体。緊張で固まっていた身体が、楽になる。
冬賀井さんから私を離すように間に立って、不審がるように見つめる豆原さんと、
このタイミングで来たことに不満があるような、面白くなさそうな顔をする冬賀井さんの空気感はなんとも言えない。
呼びに来てくれてありがとうございます、と豆原さんに伝えて、
それでは失礼します、と豆原さんの奥にいる冬賀井さんに伝えたのは、一旦この場を終わらせる私なりの合図だ。
自分だけだと解決の糸口が見つかってなかったので、タイミングの良い豆原さんの登場は助かった。
冬賀井さんにくるりと背を向けて、その場を離れる私の足取りは軽い。ただ、私の後ろを着いてくる豆原さんの足取りはなんだか重そうだった。
「豆原さん…すみません。こんなとこまで来ていただいて。」
豆「っ別に、それはいいんすけど……前からあんな距離近かったでしたっけ？」
心配だと言わんばかりの表情で、眉を下げてこちらを見る彼。
男らしさの中にまだあどけなさの残る顔は少し可愛くて、JAMの皆さんが豆柴だと例えるのが分かる。
…心配させてしまったかな。できれば、あんなの見せたくなかったけど。
後ろ姿だったし、思わず引きつってしまった笑顔は見られてないはず。
それとも、皆の前では見せたことがないから、私達の距離が近くて驚かせてしまった？
そうなんです、最近仲良くさせていただいて、と笑ってごまかす。
でも、どうか変な誤解はしないでほしいです、って伝えて。
それを聞いても不服そうに、ただ暗い顔して豆原さんは俯いていた。
ごめんなさい、どうか最終日まで目を瞑ってほしい。
皆さんに何事もなく、平和にドーム公演が成功したら、私はそれでいいんですから。
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なす(プロフ) - とてもおもしろいです！更新待ってます！ (5月3日 11時) (
レス) id: b3eceb3ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ねむた(プロフ) - つむつむさん» はじめまして！コメントありがとうございます！嬉しい言葉ばかりで更新の励みになります(T T)まだまだ続きそうな予感してますので、ゆっくり更新ですがまた覗きに来てください笑 (4月11日 2時) (レス) @page23 id: 387bd9da0a (このIDを非表示/違反報告)
つむつむ(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します！今までずっとこういう作品を探していてやっと出会えた！っていうか感覚です笑いろんなメンバーとだんだん打ち明けていく様子が見ていてすごく面白いです。主さんのペースでのびのび更新してください！すごく楽しみにしてます！ (4月10日 18時) (レス) @page22 id: ccf01fb93c (このIDを非表示/違反報告)
ねむた(プロフ) - やねさん» はじめまして！コメントありがとうございます〜！！！励みになります、ゆっくりペースで申し訳ないのですがまたぜひ遊びにきてください(^^) (3月24日 0時) (レス) id: 387bd9da0a (このIDを非表示/違反報告)
やね(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します😺🪄読んでてすごく楽しいです！！！更新楽しみにしてます！ (3月22日 19時) (レス) id: fce10a1fbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむた | 作成日時：2024年3月10日 21時
