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徐々に人気のなくなる廊下は少し怖くて。ずんずん進んで行く冬賀井さんに声をかけさせてもらう。
「あの、どういった……？」
冬「えーっとね、そうそう！ここ、もっとこんな感じでステージに照明を動かすのはどうかな？って」
半歩ほど前を歩いていたのに、私が止まると真隣に並んで渡されたタブレット。
そのひとつのタブレットをのぞき込むように並んで、距離が近いから広い廊下に不釣り合いにも見える。
スルスルと誘うように撫でられる腰の位置は際どくて、少し逃げるように横にずれる。
「…確かにいいアイディアです。けど、構成等については私の一存では決めかねますので、メンバーか統括マネージャーにお伝えいただけますか？」
冬「え？なにそれ、海東さんに言っちゃだめなの？」
「あ、いえ。私を通すより直接お話していただいた方が早くお話も進みますし……」
冬「俺さぁ、海東さんの方が歳も近いし、話しやすいんだよね。」
「そうですか…それは、ありがとうございます。」
冬「もっと海東さんと話したいんだけど、どう？今日この後2人でご飯行こうよ。」
「すみません、この後はまだ仕事残ってますので。」
冬「えー？何時終わり？別に待ってるよ、」
「いやさすがに、すみません。……2人で会うのも控えた方がいいと思います。なにか誤解されてからでは、」
徐々に腰から下に降りていた腕を押し返して、断ろうと言葉を発すると、あんなに冬賀井さんは嘘臭い笑顔を貼り付けていたのに、いきなり真顔になって。
なんだよ、釣れないね？ってワントーン低くなった声に思わず怖くなって後ずさる。
冬「新人だから分からないかもしれないけどさ？タレントのマネージャーなんて現場スタッフとの仲は上手くやらなきゃだよ？……別にいいんだから。俺は今回のドーム公演無くなっても。」
冬賀井さんは、確かにお気に召さなかったら白紙にすることもできるような立場だ。
自分の行いで皆の夢を壊すことなんてできない。もっとちゃんとうまく対応しなきゃいけない。
とりあえず、今の私には謝るしかなかった。
本当にこの後はラジオの収録の同行もあるから日付変わるまでお仕事があるのは確実だと説明したら、また今度ねってまた嘘くさい笑顔を貼り付けて身体を反転してすんなり帰っていった。
革靴の足音が聞こえなくなって、大きく息を吐いたのは無意識に緊張と不安を身体の外に出したかったからかもしれない。
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なす(プロフ) - とてもおもしろいです！更新待ってます！ (5月3日 11時) (
レス) id: b3eceb3ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ねむた(プロフ) - つむつむさん» はじめまして！コメントありがとうございます！嬉しい言葉ばかりで更新の励みになります(T T)まだまだ続きそうな予感してますので、ゆっくり更新ですがまた覗きに来てください笑 (4月11日 2時) (レス) @page23 id: 387bd9da0a (このIDを非表示/違反報告)
つむつむ(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します！今までずっとこういう作品を探していてやっと出会えた！っていうか感覚です笑いろんなメンバーとだんだん打ち明けていく様子が見ていてすごく面白いです。主さんのペースでのびのび更新してください！すごく楽しみにしてます！ (4月10日 18時) (レス) @page22 id: ccf01fb93c (このIDを非表示/違反報告)
ねむた(プロフ) - やねさん» はじめまして！コメントありがとうございます〜！！！励みになります、ゆっくりペースで申し訳ないのですがまたぜひ遊びにきてください(^^) (3月24日 0時) (レス) id: 387bd9da0a (このIDを非表示/違反報告)
やね(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します😺🪄読んでてすごく楽しいです！！！更新楽しみにしてます！ (3月22日 19時) (レス) id: fce10a1fbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむた | 作成日時：2024年3月10日 21時
