生意気な後輩。【小川智大】

まだ分からない気持ち ページ7

小川side
夜、俺は寝ようとベッドに入ろうとした瞬間
「Aさーん、バナナありますか？」
というニシの声が聞こえた。

あまり気に留めず寝ようとしたとき


「バナナ？えーとね、ここに……あれ？バナナない…」
あぁ、Aさんか。

ニシとAさんが会話している声がちょくちょく聞こえる。
なんだかモヤッとしたが、俺はこの感情を無視した

すると
「んー……あ、私買いに行ってくるわ！」
…………………………は？あの人マジで言ってる？夜じゃん？バカなの？

「え？！いやもう夜っすよ？！」
そりゃ否定するよなーと思いつつこっそり聞き耳を立てていた

「俺が買いに行きますよ？！」
「いや、西田くんは寝て？！」
「流石に女性一人は危ないですって！」
「いや、私強いから大丈夫！(？)」
「そんなわけ！ありますけど！」
あるのかよ
言い合いしてるなと思いつつ俺はまだ聞き耳を立てていた

「ほら、西田くんは早く寝な！背、伸びないよ！」
結局ニシが負けたっぽい。

そこで俺は考えた

Aさん1人で出かけるのか？
女性1人だぞ？
あのか弱い乙女のAさんが？？？


















行くしかない。
そう思った。

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