生意気な後輩。【小川智大】

意識してる？ ページ26

さっきの出来事がまだ頭に残ったまま練習に来てしまった。

藍「？Aさん、なんか元気なくないすか」

「え？あぁ、そう？」

大塚「大丈夫ですか？体調悪いですか？」

「そんなことないはずなのにな〜……」

後輩たちにも心配されるのはきっと小川のせいだろう。

当の本人は智さんと話してて楽しそうだし。

てか智さんの笑顔めちゃくちゃいいよね。
可愛いし。永遠に見てられる気がする。てか見てられる

パチッ

あ、小川と目が合ってしまった。



















　



















す


き



「え？！」

い、今、口パクで……すきって！すきって…！

いや、すし🍣かもしれない
小川お寿司すきだし(？)

「Aさん、どうしたんすか？」

藍くんが私の元へ駆け寄ってくる。

「あ、いや、なんでもない
虫みたいなのがいたから、笑」

咄嗟に誤魔化したが、まだ心臓はバクバク状態だ。

あぁ……こんなことでドキドキしちゃうとか……

乙女かっつーの！！

でも、男性経験がない私にとって、このことは、ずっと頭から離れないままだった。

「……期待しちゃ、だめってわかってる……」


1人でそう言い聞かせて、足早にその場を私は去っていった。



















＿＿それを見てる人がいるとも知らずに…

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