生意気な後輩。【小川智大】

惚れさせるから ページ25

Aside

「は、はは、小川くん、お風呂…ありがとうね……」

私は今の状況が上手く理解できず、途切れ途切れで話してしまう。

まだ顔が熱い

「い、いえ、」

小川くんも焦って敬語になっている

その場を私はそそくさと逃げた。




小川くんの部屋を出て、自分の部屋で練習の準備をしていた時……


コンコン

「(…？誰だろ、石川さんとかかな？ブラン監督とか？)」


「はーい」

私は掛け声とともにドアを開けると…










「あ、Aさん」


「……」


まさかの小川氏登場

空気が凍りついていくぅー



「オガワサンコンニチハー」

「なにその話し方」


「そ、それで小川くんどうしたの？」


「いや、あれ、その、……」


なんだこいつ

またいじりか？

おうおう来いよ

対抗してやるぜ



















「俺、Aさんのこと惚れさせるから」

「……え？」

ほれさせる？

掘れさせる？

タトゥー？

え？？？


……惚れさせる……






「ほ、惚れ、さ、あ、いや、あ、の……」


また顔が熱くなるのが分かった

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