生意気な後輩。【小川智大】

ずるい ページ22

小川side
俺は酒が強くはない。認めたくないけど、むしろ弱い。

だが、打ち上げで飲みに行くことになった。

Aさんはどこに居んのかな
と思い、周りを見渡すと＿＿













「らんくん！もっとのまなきゃだめれしょぉ！」


あ、ベロベロに酔ってんなあの人


「たっちゃんもぉ！20歳超えてるんだからぁ！！」

藍、達宣、御愁傷様です。

途中、藍が酔って、
「小川さんは、Aさんにもっと素直にならへんと〜！」

とか言いやがった。覚えとけよ。あのガキ。

でも、そろそろみんな酔ってきたということでお開きになった。

俺ももうそろそろ帰ろうかと、立ち上がった瞬間……




「小川〜もう帰っちゃうの〜？」


あ、ずるい。反則。


これが最初の感想。

だが、俺はすぐ冷静になり

「帰るよ。Aさんもいっしょに＿＿」



ギュッ

「……え？」

「じゃあ、小川の部屋泊めてよぉ〜」

理解するのに、そう時間はかからなかった。



……抱き着いた…Aさんが…俺に……


そこから、他の人の目も気にしつつ、部屋に泊めてあげた。



途中で智さんからイジられたけど……

「え〜？ついにお付き合いしたんですか〜？付き合って早々お持ち帰りは早くないですか〜？」

「うるさい酔っぱらいっっ！」

そして俺達は一夜を過ごすことになった。

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