生意気な後輩。【小川智大】

隠しごと ページ19

「ん〜…おはよー…」
今日も私は誰もいない部屋におはようと言う

もちろん、みんなも、私も個人部屋なので返事なんてない。

だが、これが私の日課だ。


「おはよ」

………………ん？なんか、今、私じゃないおはようが聞こえたんだけど。

もっかい言ってみっか。

「おはよう」

「おはよ。何回言うの」

ほら！やっぱ誰かいるって！

不法侵入？！警察？！

私は布団から起き上がり見てみると



そこには……


「人のベッドでスヤスヤと寝やがって…」




迷惑そうな顔をした小川くんがいた。

「…小川くん？何で私の部屋に？」

「ここ俺の部屋な」

「……まさか、私ら昨日の夜、あんなことやこんなこと「してないわ」

昨日を振り返ろう。
昨日は……あ！飲み会があったんだ……
そしてから……ん〜、思い出せない…

どうしても思い出せない私は小川くんに聞くことにした。

「小川くん、昨日なにがあったか言ってくれない？」

「……むり」

「何でよ！いいじゃん！独り占めしないで！」

「独り占めってなんだよ…」

「隠しごとしないで！」

「嫌だ！」

「じゃあ他の人に聞く」

「それもダメ！」

「……関さんに聞く」

「それだけはやめて！！」

「じゃあ智さん」

「それもやめろ！」

ずっと何も教えてくれない小川に私は拗ねていた。

「小川くん、教えてよ」

少し私はあざとく言った。

すると、



「〜〜！き、昨日＿＿」

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