042 ページ42
.
「 わ、美味しそう！ 」
神宮寺くんに連れてこられた場所は
真依と行く予定だったパンケーキのお店。
「 あの、いいんですか？ 」
結構値段が高くて迷ってたら神宮寺くんが奢るよって言ってくれて。
同じ高校生なのにどうしてか大人に見える。
「 いいよいいよ。あと敬語やめない？ 」
「 … うん 」
私がパンケーキを食べ始めるのを待って
神宮寺くんが口を開いた。
「 で、岸くんのことなんだけどさ、
ほんとごめんね。電話の件は 」
神宮寺くんはコーヒーを飲んだ。
やっぱり大人だ。いや、ほんとに高校生なの？
「 全然大丈夫だよ ｣
わざわざパンケーキのお店まで連れてきて
神宮寺くんがこれだけで話を終えるなんて思ってなかった。
「 聞いたんでしょ？ 」
「 え？ 」
「 岸くん、Aちゃんのことが好きって 」
驚いた。
じゃあ、あれはわざとだったってこと？
私にわざと聞かせたんだ。
「 でも残念。Aちゃんは好きな人いるもんね 」
「 … どうして？ 」
きっと、永瀬廉のこと見てたんだ。
神宮寺くんにはお見通し。
もうこの際、気づかれてもいいや。
「 岸くんのこと応援してるだけだよ。
遊び半分だったとこもあったけどね？(笑) 」
神宮寺くんはそういってコーヒーを飲んだ。
無意識に、神宮寺くんは全てをわかっている
そう思っていたのかもしれない。
「 優太は、知ってるの？ 」
「 ん？ 」
「 … 私の好きな人の、こと 」
「 知らないんじゃない？気づいてるかもだけど 」
誰にも言わないで、なんて言う必要もないと思った。
「 パンケーキ、食べないの？ 」
「 食べる 」
神宮寺くんとはきっとこれが最初で最後だ。
もういい、躊躇なく食べようじゃないか。
神宮寺くん奢りのパンケーキを！
「 ありがとう、神宮寺くん 」
「 いいよ。また誘うわ ｣
「 遠慮しときます 」
その後、神宮寺くんは私を送ってくれた。
「Aちゃんのことも応援してるね」って。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1413人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ももち(プロフ) - Monaさん» 丈くん担当ですか？こちらこそよろしくお願いします！ (2017年8月13日 18時) (
レス) id: 7c8b79218b (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - ももちさん» そうなんですか！個人的に藤原という名字が好きで、、（笑）これからもよろしくお願いします！ (2017年8月13日 11時) (レス) id: 55df1bc103 (このIDを非表示/違反報告)
ももち(プロフ) - 藤原、、、！私の名字と同じでびっくりしました（笑）最初自分で名字登録してるのかと思ったら違かった！ (2017年8月9日 23時) (レス) id: 7c8b79218b (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - 秋さん» 読んでくださり有難うございます！頑張ります！ (2017年7月17日 9時) (レス) id: 55df1bc103 (このIDを非表示/違反報告)
秋(プロフ) - 更新頑張って下さい (2017年7月16日 22時) (レス) id: fa2d349dcd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Mona | 作成日時：2017年6月18日 17時
