嫌いな永瀬に恋をした

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「 ウザイ！ムカつく！ 」


「 あーもう わーったから、一旦落ち着け 」




久々に優太の家。

永瀬廉のことをとことん愚痴ろうと思って。






「 …疲れた 」




でも私の口からは “ウザイ” “ムカつく” “嫌い” って
決まった単語ばかり出てくるだけ。





「 あーーもう歩きたくない。寝たい 」


「 泊まってく？ 」


「 いいの？泊まる〜疲れたし 」




お風呂は入ってきてるからもう寝るだけ〜
って、大丈夫ですかこの関係って思ってるあなた。


優太と私の中ですから、安心して！






「 じゃ、おやすみ優太 」


「 遠慮なく俺のベッド使ってんな 」


「 もちろん優太は床で寝てね？それかこっちくる？ 」


「 いやお前のじゃねーだろそれ 」


「 んーー、まあいいじゃん 」







優太の匂い、懐かしい。






「 ゆーたー 」


「 …んー 」


「 好きでもない子にドキッとしたりする？ 」


「 ……また急だな 」





私が何かに困ったらいつも優太に相談してた。

アホな優太と話してると安心するし、こんな悩みどーってことないやって思えるから。






「 する、かな。俺は 」


「 え、優太が？意外 」


「 いや男なんてそんなもんっしょ 」


「 ふーん、おとこ、か 」





優太も男だったのか。

そりゃそうか。




でも私、優太を男としてみたことあった？



ない。









「 てかさ、前から思ってたけど、A無防備すぎ 」









ドサッと一気に私の体が重くなる。









「 そんなんじゃ襲われるよ？ 」









目の前には見たこともない目をした優太の顔。









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