嫌いな永瀬に恋をした

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「 泣きたい 」


「 泣きな、うん 」




こんな……こんなことって…




「 ひどいよね神様！！なんなの、ほんと 」



あんなやつとこれから同じクラス？？

来年クラス替えないよね？




「 私の高校生活、終わった… 」


「 まだまだ〜。これからだよ 」


「 私にはこれからはないよ 」





ギロリ、廊下に出て友達と話してる永瀬廉を睨んでやった。




そうすると永瀬廉と目が合って、パチっとウインクされたんだ。



「 っちょ！A、さっき永瀬くんにウインクされた？？え！？ 」


「 ほんときもいよね。自意識過剰男め 」




もうなんとも思わない。

だって永瀬廉ってそういう男。




“ んー、例外なんかにさせんけど？ ”






「 っはあ… 」





永瀬廉とは席が離れててよかった。

それより隣の席の方はいつくるのかな。


もうすぐ担任来ちゃいますよ〜





「 おーい、席つけー 」



ほら、さっそく遅刻じゃん、お隣くん。




「 えー…平野は来てないな 」



平野…………ひらの……ヒラノ…



ひ、平野？！




待って、隣平野くん？


うわどうしよう。だってこのクラスで今来てないの私のお隣さんだけだもん！





永瀬廉に引き続き平野くんとも同じクラスとか…









「 …終わった 」






…ん？あれ？

そういや平野くんって学校きても保健室で過ごしてるよね？


ってことは教室に来ないんじゃない？







そう思った時

ガラガラっと教室のドアが開いた。







周りがざわつく。




「 お、おう、来たのか 」




担任だってこの焦りよう。




みんなも「え？なんで？」「初めて見た…」
なんて言葉ばっかり。









そんな言葉なんて気にしないみたいで







「 おはよ 」




私の隣にきてそう言ったのは平野くんだった。







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