鬼魅永遠に「YG」 (ページ11)

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今思えば、あの時直ぐにユンギに相談すればよかったものの私はしなかった

何故？どうして？そんな取りとめもない考えをグルグルと考えた先には自分が1番知りたくなかった答え

"彼のことを最後の最後までは信用出来ずにいたということ"

「違う！違う…そうじゃない…」

もう思考があやふやで、精神もボロボロな私でもこのままここに居たらきっと周りに迷惑を掛けてしまうという事くらいは分かる。

考えるという行為は疲れるものでホテルを調べる体力など残っていないし、ここまで来たら選択肢は1つしかない

「今日一日だけ…。明日こそ別のホテル探さなきゃ…」

正直フロントで自分がきちんと受け答え出来ていたかなんて定かでは無いし、いつの間に部屋に着いていたのかと思うほど上の空というのだろうか

何も考えられなくなっていて、でもふとした瞬間にさっきの恐怖心がみるみるうちに心を蝕んでゆく。

「私、ユンギの事…」

彼のことを心から愛していて、ずっと一緒に居たいと願ったはずなのに

本物の悪役は、お母様では無く私なのだろうか。