さんじゅーなな ページ38
あっという間に月日は流れ、もう明日はクリスマス休暇だ。
私達は大広間で晩御飯を食べたあと寮に戻ろうと歩いていた。
『セブルスは残るよね？』
セブルス「あんな家帰りたくないからね」
『やった！私も！いっぱい遊ぼうね！』
セブルス「ふくろう試験が近いから勉強が先だ」
『セブルスは勉強しなくても十分いい成績とれるよ〜』
セブルス「君もだろ」
リリー「A！！」
リリーがこちらにバタバタと音を立てて走ってきていた。
『リリー？どうしたの？』
リリー「あのね…！はぁはぁ、ちょっと来て！」
リリーは私の腕を掴んで引っ張っていった。
『え、ちょ、ごめん、セブルス先行ってて！』
リリーがこんなに焦っているのを見てセブルスも驚いてたようだった。
リリー「いきなりごめん、でもAしか出来ないことなの！ジェームズは罰則中で…！とめないとシリウスが殺人鬼になってしまうわ！」
向かったさきはどの授業にも使われていない空き教室。
中に入るとシリウスとエマがいた。
シリウスはエマを壁に首を押さえつけていた。
『…どういう状況？…リリー…』
シリウスは私を見ると力を弱めエマから手を離した。
リリー「えっとね…」
シリウス「いいよ、リリー。俺が話すさ」
シリウス「さっき俺の親愛なる母上から吠えメールが届いてね。俺が家を出るのを認めて欲しければ純血と結婚しろ。それならもう関与しないっていわれてさ。この血筋を絶やすなってさ。そうさこの女と結婚しろと言われたんだ。スリザリンの純血主義と結婚するくらいなら俺は死ぬね。」
「だから大広間でこいつを連れ出していったらリリーがついてきたんだ。…こいつが俺を拒否すれば俺は自由の身さ。だからこいつを…」
エマ「私だっていやよ！でも母様と父様は私に期待してる…！それにブラック家と結婚すれば…」
エマは少し震えていた。
シリウス「ほら、こいつもどうせ俺の家名目当てさ。純血主義はほんとうに頭がおかしいヤツらばっかりだ。それならいっそ殺してやったほうが…」
『落ち着いてよ、シリウス。ね？もしエマが断ったってべつの純血と結婚することになるんだよ？』
シリウス「俺は、俺が結婚したいやつと結婚する…。Aだけは言うな」
シリウスが顔を歪めた。
シリウス「リリー、どうしてAを連れてきたんだ。こいつを殺すところを見せたかったのかい？」
リリー「いいえ、もちろん違うわ。私にいい考えがあるのよ。」
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NEKO(プロフ) - コメント失礼します。楽しく読ませて頂いているのですが、少し気になったことがありました。ブラック夫妻の名前ですが夫妻の名前が逆だと思います。妻の方がヴァルブルガ･ブラック、夫の方がオリオン･ブラックだったと思いますよ (2019年5月3日 15時) (
レス) id: 14e69bc545 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイロナ | 作成日時：2019年1月18日 11時
