さんじゅーに ページ33
なにか足元に違和感を感じて目を開けると、大きく真っ黒な犬が私の膝に手を乗せていた。
少しびっくりしたが猫ほどではないが犬も好きなので優しく抱きしめ背中を撫でていると犬が私の顔をペロリ舐めたので私も犬の頬っぺあたりキスし返した。
突然後ろから笑い声が聞こえた。
笑い声の方向を見るが誰もいない。
少し怖くなり、ぎゅっと犬を抱きしめた。
急に誰もいなかった目の前にいきなりジェームズが現れたのだ。
叫びそうになった口をジェームズが抑えた。
ジェームズ「A久しぶり」
『びっくりした…！驚かせないでよ！何してるのこんなところで！』
ジェームズ「僕が君に聞きたいよ。もう3時だぞ？なにしてるんだ」
『もうそんな時間なの？ちょっとうとうとしてたみたいで…。もしかしてシリウスもいるの？』
2人がセットじゃないなんて珍しいと辺りを見回した。
ジェームズ「いるよ。すぐ側に」
ジェームズは意地悪そうな笑みを浮かべた。
『透明マント？出てきて！』
ジェームズはずっと私の腕の中の犬を見ていた。
まさか…
『シリウス！？』
犬に向かって問いかけると大きく真っ黒な犬が姿を少しずつ姿を変えてシリウスに戻った。
シリウス「作戦成功だ、相棒」
シリウスがジェームズに向かって面白そうに笑いかけた。
『作戦？』
ジェームズ「Aは黒猫を飼ってたから黒犬も好きかもしれないと思って、どういう反応するか見てたんだ。まさか…キスまでするとは！おもしろかったよ」
ジェームズは楽しそうに笑っていて、シリウスも余裕そうに笑ったが暗闇でもわかるくらい頬が赤かったので少し可愛いと思ってしまった。
『もー、2人して馬鹿にしてさー、ひどいよ！全く！ところで2人は何をしてたのかなあ？』
私は2人に疑うように視線を向けた。
ジェームズ「Aは見ただろ？リーマスのあの姿。狼人間は人間だと襲ってしまう。だけど動物は襲わないんだ。だからさっきの通りアニメーガスで会いに行ってたのさ。」
そういえば、2巻でリーマスのことを思ってアニメーガス練習したって書いていたな…。
『2人って根は優しいよね。』
シリウス「根以外も優しいさ」
『それはどうかなあ』
私は顔を緩めた。
久しぶりにこんなに落ち着いた気がする。
それから寮に戻ることになったけどフィルチさんに見つかれば怒られてしまうので私も透明マントに入れてもらってスリザリンの談話室の前まで送ってくれた。
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NEKO(プロフ) - コメント失礼します。楽しく読ませて頂いているのですが、少し気になったことがありました。ブラック夫妻の名前ですが夫妻の名前が逆だと思います。妻の方がヴァルブルガ･ブラック、夫の方がオリオン･ブラックだったと思いますよ (2019年5月3日 15時) (
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作者名：アイロナ | 作成日時：2019年1月18日 11時
