推しだけが必要としてくれたら。【あんスタ Trickstar】____トリップした子の話ですが、トリップしてなくてもあり。この特定のユニットがあんずちゃんの推しでもあるとかだったら美味しい。 ページ5
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ゲーム知識ある場合
どういうわけかトリップした私は、すでに夢ノ咲学院のプロデュース科に転校することになっていた。
もちろん、その話を取り消すなんてできず、私は無事に試験を終え、両親とともに引っ越した。
そして、転校初日。
ゲームのストーリーを知っていた私は、どこまで進んだのだろう、と考えた。
私が転校したのは丁度一学期を終えた頃。
ゲームの主人公である転校生のあんずという女の子は、今何をしているんだろう。そもそも、彼女がいるのに私がトリップする必要がどこにあるというのか。
まあ、戻れないなら仕方ない、と冷静に考えた。
だって、私はこの状況を飲み込む他なかったのだから。
____早くも一週間が過ぎた。
今のところ彼等に巻き込まれることなく、私は穏やかに過ごしている。だが、彼女____あんずちゃんは違うらしい。
「ねえあんず! 今日は『fine』のプロデュースしてくれるよね!」
「違いますよ桃李くん。お姉さまは今日、私達『Knights』のプロデュースをしてくださるのです!」
今日は、姫宮桃李くんと朱桜司くんに取り合いをされている。たしか、昨日は朔間零先輩と深海奏汰先輩だったな、とぼんやり考えた。
温厚そうな組み合わせだったが、静かに火花を散らしていたのは誰がどう見ても明らかで、周りの空気が冷えていったあの感覚は、記憶に新しい。
全く、狙っているのか、と聴きたくなるほど毎日奪い合いを見せられる此方の身にもなってほしいものだ。
そう考えながら、ふう、とため息を吐く。そこに呆れの感情はあれど、嫉妬の感情はない。
こんな私にも、必要としてくれたユニットがいたから。
「Aー!」
名前を呼ばれて振り返ると、そこにはいつものメンバー____『Trickstar』がいた。
メインストーリーで一番あんずちゃんと関わるユニットのはずなのだが、彼等は何故か私に懐き、他の誰からもプロデュースを頼まれない今、彼等だけが私を必要としてくれていた。
「A、今日もプロデュースを頼めるか?」
「うん、私でよければ」
「毎日悪いな。Aのアドバイスがいつも的確だから、つい頼っちまうんだ」
「そんなことないよ。衣更くん達の実力があってこそだし。でも、少しでもみんなの役に立ててるなら、嬉しいな」
「Aにはいつも助けられてるよ!ね、ウッキー!」
「うん! Aちゃんはもっと自信持っていいと思うよ」
そう言ってくれる彼等が側にいるから、私は今日も、此処で生きていられる。
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嫁だったら。【ワンピース カタクリ】____ムムチー様リクエスト→←転生したら。【名探偵コナン コナン・蘭】____工藤新一が好きな子が毛利蘭の双子の妹(もしくは姉)に転生したら、という話。
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シオン(プロフ) - ムムチーさん» そう言って頂けて嬉しいです!こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました! (2020年4月9日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ムムチー(プロフ) - ありがとうございます!!宇髄さんが派手派手にかっこよくてキュンキュンでした!!本当にありがとうございました!!!! (2020年4月8日 19時) (レス) id: c20b5adaac (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ムムチーさん» リクエストしてくださった小説ができました!何ヶ月もお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした! (2020年4月8日 18時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リアビーバ-さん» こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました!またの機会があれば是非よろしくお願いします! (2020年2月16日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - いえ、全然大丈夫ですよ!!!ありがとうございました!また機会があったらリクエストしますね♪ (2020年2月15日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シオン | 作成日時:2019年4月25日 23時