スキー教室に行ったら。の続き【名探偵コナン 黒羽快斗】____リアビーバ-様リクエスト ページ37
.
快斗くんと一緒に滑れる。そう思うだけで、ゆるゆると頬が緩んでしまう。
「Aちゃんっ! 快斗と滑れることになってよかったね!」
「うん、」
____でも、と続きそうになる言葉を、私は慌てて飲み込んだ。ほっと一息つきながら、がらり、と露天風呂への扉を開ける。
「たしか、ここって混浴なんだよね?」
「大丈夫! さっき見たら、誰もいなかったんだから」
「うわー! 広ーい!」
露天風呂はすごく綺麗で、広かった。湯気の立つ温泉からは、とてもいい匂いがする。
「おっ、青子、相変わらず胸ないねー」
「もう、ほっといてよ!」
その青子ちゃんたちのやり取りに、自然と私の目は自分の胸の方を向く。……やっぱり、大きい方がいいのかな。
他の子はみんなスタイルがいい……この胸の格差社会はなんなんだろう。一人ずーん、と気分を沈ませていると、友達が「ねえ、ちょっと」と声をあげる。
「あそこに誰かいるわよ!」
「え、もしかして男子……?」
ツインテールの子が振り向く。
「おほほー、私のことかしら?」
「わーかわいい! ハスキーボイス!」
「なーんだ、 女の子だったんだ!よかったぁ」
女の子だったんだ、と私も一安心する。でも、一瞬快斗くんだったら、って考えちゃった自分がいる。
わ、私なんか、変態みたいだ……!
赤くなった頰を誤魔化すように、急いで私も温泉に浸かった。
「____あ、そういえば。A、快斗くんと滑れることになったんでしょ? よかったね!」
「でもまさか、Aから誘うとは思わなかったなぁ。てっきり快斗くんから誘うのかと思ってた」
まさかこの話題を今持ち出されるとは。女子の情報収集力は恐ろしいものだ。
「ねえ、もういっそ、このまま告白しちゃえば?」
「こ、告白!?」
「それいい! Aなら絶対上手くいくって!」
そんなこと言われても、私は誘うだけで精一杯だというのに、
それに、誘いを受けてはくれたけど、ほんとは青子ちゃんと滑りたかったんじゃ……と、今更ネガティブな考えが浮かぶ。
「……私、誘ってよかったと思ってる。それはほんとに後悔してないよ。でも……ちょっと滑るのが怖くなっちゃった」
「なんで? スキーの練習してたの見てたけど、普通に上手かったよね?」
「うんうん」
違うの。ちゃんと、スキーは滑れるんだよ。
でも私は____。
「……快斗くんと滑るのが怖いの」
.
28人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シオン(プロフ) - ムムチーさん» そう言って頂けて嬉しいです!こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました! (2020年4月9日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ムムチー(プロフ) - ありがとうございます!!宇髄さんが派手派手にかっこよくてキュンキュンでした!!本当にありがとうございました!!!! (2020年4月8日 19時) (レス) id: c20b5adaac (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ムムチーさん» リクエストしてくださった小説ができました!何ヶ月もお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした! (2020年4月8日 18時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リアビーバ-さん» こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました!またの機会があれば是非よろしくお願いします! (2020年2月16日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - いえ、全然大丈夫ですよ!!!ありがとうございました!また機会があったらリクエストしますね♪ (2020年2月15日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シオン | 作成日時:2019年4月25日 23時