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トリップしてから自覚したこの気持ちは、ルフィさんを見る度に強くなる。しかし、恋というのは厄介なもので、アラバスタに着くまでにビビさんやナミさんに嫉妬するときもあった。
彼女達は、彼を仲間としてしか見ていないだろうに。そして、それはルフィさんにも言えることだ。
____そう、思っていたのに。
「____んっ」
拒む隙も与えずに、彼はその唇を私に押し付けた。それは、砂漠を歩き、周りの皆が完全に暑さに気を取られていたとき。
本当にそれは、突然だった。
「なっ、……なんでこんな事したんですか！」
その問いに、彼はあっけらかんと答えた。
「んー、なんとなくだ！ したかったからした！」
「……は？」
「お前の唇が美味そうに見えたからよ！ ついしちまった！」
それは、恐らく本能というやつで。彼は、身体が勝手に動いたのだろう。ルフィさんは考えるよりも先に動く人だから「好きだ」と言われるよりも、私は嬉しかった。
……もうちょっとムードは考えて欲しかったけど。
「……ルフィさん」
「なんだ？」
「後悔しないうちに言っておきます。……私、ルフィさんが好きです」
ここは、海賊の世界。しかも、これからクロコダイルさんに会うのだから、いつ死ぬかわからない。ルフィさんのように、私も伝えたかったから伝えた。
「おう！ おれもAのこと好きだぞ！」
仲間としてか、女としてか、それは今はどちらでもいい。少なくとも、私に振り向いてもらえる可能性があるなら、私が頑張ればいいだけなのだから。
砂漠を歩く足取りが、軽くなった気がした。
すると、不意にウソップさんが振り向く。
「なーA、おめー変身できねェのか？ あれすげェ力出るしよ、それで俺を運んでくれー」
「たしかに変身はできますけど、あれは戦うときに使うものであって、ウソップさんを運ぶために使う力じゃないんです」
そう、なぜか私は子供の頃に見たプリキュアに変身できるようになった。そのプリキュアは、ミルキィローズ。青い薔薇がモチーフのプリキュアのせいか、水のない砂漠での体力の消耗が激しい気がする。いくら変身できるとはいえ、ここでの戦闘は圧倒的に不利だろう。
そう思いながら、砂漠を歩いた。
それから海軍に会ったり、バナナワニに襲われかけたり、本当に色々あってアルバーナに向かうことになった。助かるって知ってたけど、あのときは本気で死ぬかと思った。
でも、安堵している暇はない。だって今から彼____クロコダイルは現れる。
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シオン(プロフ) - ムムチーさん» そう言って頂けて嬉しいです！こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました！ (2020年4月9日 11時) (
レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ムムチー(プロフ) - ありがとうございます!!宇髄さんが派手派手にかっこよくてキュンキュンでした!!本当にありがとうございました!!!! (2020年4月8日 19時) (レス) id: c20b5adaac (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ムムチーさん» リクエストしてくださった小説ができました！何ヶ月もお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした！ (2020年4月8日 18時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リアビーバ-さん» こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました！またの機会があれば是非よろしくお願いします！ (2020年2月16日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - いえ、全然大丈夫ですよ！！！ありがとうございました！また機会があったらリクエストしますね♪ (2020年2月15日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シオン | 作成日時：2019年4月25日 23時
