塩対応実況者は今日もTOP4と仲が良いII (ページ21)

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俺だけに･･･なんてページ21

彼女が話したことは俺には解決できないようなことだった

この仕事やってるとアンチがつくのは仕方がない

『私もしょうがないことだって分かってるんだけど･･･やっぱり四人のほうが面白いよね』

配信中のコメントだったらしい

彼女の顔は今にも泣きそうなくらいに歪んでいた

レ「でも、こういうことは前からもあったよね」

『うん。でも最近五人で撮ったり、それぞれ二人で撮ることも増えたじゃん･･･それで前よりもそう言ってくる人が増えてて･･･』

俺は瞳を潤ませる彼女の背中に手を伸ばした

彼女の肩がビクッと跳ねる

俺は静かに涙を流す彼女が落ち着くまで背中をさすっていた

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『ごめんねレトさん。泣いたりなんかして』

彼女は明るく振る舞う

レ「いつも相談してねって言ってるじゃん。俺は話してもらえて嬉しかったよ」

彼女の背中から手を離す

『･･･ありがとう。レトさんは優しいね』

その寂しげな表情に何も言えなかった

『聞いてくれてありがとう。少し楽になったよ･･･私帰るね』

彼女はそう言って立ち上がった

レ「えっ？」

『レトさんにこれ以上迷惑かけたくないから』

レ「迷惑じゃ･･･」

『ありがとう。他の人には言わないでもらえるかな。やっぱり心配かけたくないから』

俺が口をはさむ間もなく彼女は話し続ける

『うっしーにも誤魔化しておいてくれる？面倒くさくなりそうだし』

レ「･･･うん」

『じゃあね。ありがとうレトさん』

彼女は早足でドアの外に出た

少しだけ見えた顔は目の周りが少し赤く、無理に笑っているような印象だった

ドアが音をたてて閉まる

レ「俺には何もできないのかな･･･」

一人きりの部屋に声が響く

俺はしばらく一歩も動けなかった