チョコレート工場の新人ちゃん【チャーリーとチョコレート工場】 (ページ36)

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次の日。

私は早速ウォンカさんの部屋へ向おうと、ガラスのエレベーターが止まっているところまで向かう。

C「あれ、Aもウィリーの部屋に行くんだね。僕ウィリーに呼ばれてて」

「え、チャーリーも？私も呼ばれてるんだ。…あ、てか喉大丈夫？」

私が言うと、チャーリーは笑いながら言った。

C「もう大丈夫だよ。ジョージおじいちゃんがすごく心配してたけど」

今朝の朝食の時、小さなにんじんを喉に詰まらせかけちゃったチャーリー。

すぐに治ったんだけど、ジョージおじいちゃんがすごく心配して、食べ終わった後もずっと「大丈夫か？」と問いかけて、なかなかその場を離れなかったんだ。

ジョージおじいちゃんは一見厳しそうな感じだけど、そういう面もあるんだね。

「でもまさかあんな小さなにんじんを喉に詰まらせかけるとは…。にんじん恐るべし」

C「正直焦ったよ…死ぬかと思った」

「何かにんじんに恨まれるようなことでもしたんじゃない？」

なんて話してるうちに、チーンと音が鳴ってエレベーターがやって来た。

私たちを乗せたエレベーターはビュンビュンと色んな部屋を通り過ぎて行く。

このエレベーターの中にはボタンが沢山あるけど、まだ行ったことのない部屋は多いんだよなぁ。

「ねぇねぇ。このさ、『上と外』ってどんな部屋？」

C「ああ、それ実はね部屋じゃないんだ。エレベーターがここの建物を突き破って外に出るんだよ」

ん？

私は正常であろう耳を疑った。

「それエレベーターがすることじゃないっていうか…まずその前に死ぬんじゃ？！」

にんじんを詰まらせて死ぬレベルじゃないよ？！

C「ううん。このエレベーター頑丈だから大丈夫だったよ！」

確かに最初は怖かったけどね、と楽しそうに話すさっきにんじんに殺されかけた男の子。

なんか…すごい体験してんだな、チャーリーって…。

私とチャーリーは、ウォンカさんの部屋の入り口へ到着し、私はドアをノックする。

コンコn

ガチャッ‼︎

C、A「うわぁ！！」

ノックした瞬間、ウォンカさんが先にドアを開けて中から飛び出して来た。

び、びっくりした…

上品そうで綺麗な紺色の温かそうなコートを羽織って、顔には大きなサングラス、手には大きなトランクケースをぶら下げているウォンカさん。どこか出かけるのかな？

W「よく来た二人とも。今からフェスティバルの打ち合わせに行くんだけど、君達にも来てもらいたいんだ。ということで、ついて来て！」