チョコレート工場の新人ちゃん【チャーリーとチョコレート工場】 (ページ32)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:7,599 hit

31 ページ32

「あ！ちょっと待ってよ！」

私はドアを開け彼の書斎へ入った。

中は広く、窓がある反対側の壁にはびっしり本棚が並べられている。大きなデスクの上にはいろんなものが乗っていて、その近くには書類が大量に入った棚…などなど、さまざまなものがそこにある。

「うわぁ書斎ひろっ」

そしてなんかいい匂い。

W「ちょっ、勝手に入ってきたの？ここは君みたいなお子様は立ち入り禁止だよ。さ、出て行って出て行って」

「ふん。やだ。出ていかない」

私はさっきのウォンカさんのマネをして言った。

W「…あっそ。別にいいけど。勝手に物壊さないでね」

ふん。言われなくても壊しませんよー

「…はぁ〜い」

ウォンカさんが棚の引き出しから分厚い資料のようなものを取り出してそれを読んだり、何か作業している間、私はドアの付近の壁にかかってる絵を眺めたり、ソファに座ってみたりと部屋の中をウロウロしていた。

W「ところで君は、なんでここに来たんだっけ？」

ウォンカさんに言われて、私はハッとした。

何呑気にくつろいでるんだ、私……。