チョコレート工場の新人ちゃん【チャーリーとチョコレート工場】 (ページ4)

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「すいません。迷惑かけちゃって」

雪が激しく降り出す中、なんだか申し訳なくなった私は、つぶやくようにウォンカさんに言った。

ウォンカさんは少し黙って、

W「お返しは後できっちりもらうからね」

とだけ言うと、あとは何も言わなかった。

ザクザクザクと雪を踏む音だけが聞こえてくる。

あまりにも静かすぎるので、もう一度声をかけようか迷っていると、目の前に見たこともない透明の箱が現れた。

ウォンカさんは横にあるボタンを押すと、チーンという音とともにその箱の扉が開く。

これは…透明なエレベーターだ。

W「これね、ただのエレベーターじゃないよ」

まるで心を読んでいたかのように、ウォンカさんはそう言って中に入った。

中に入ると、その壁にはたくさんのボタンがびっしりとついている。

ウォンカさんはその中の一つのボタンを押すと、扉は閉まり、ゴゴゴッと音を立てながら、空を飛び始めた。

「うわぁ…空飛んでる…」

W「このエレベーターは普通のと違うんだ。上下だけじゃなく、横や縦にも動くことができて、ほら、こうやって空も飛べちゃう。ふふっ、すごいでしょ？」

「すごいですね。こんなの初めて見た…」

体は疲労でとても動かないのに、気持ちだけワクワクと興奮が止まらない。

私たちを乗せたエレベーターは空高く、あの大きな工場を目指してどんどん進んで行く。

私、本当に助かったんだなぁ……。

今まで味わったことのない安堵を感じたと同時に、私の目の前は真っ暗になった。