チョコレート工場の新人ちゃん【チャーリーとチョコレート工場】 (ページ25)

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ウォンカさんのところにやってきて一ヶ月くらいが経ち、今は12月の上旬。

日めくりカレンダーを剥がすたび、時の流れの速さに驚かされる。

「あ、てかもうすぐクリスマスだね」

私は、そばにいるチャーリーに声をかけた。

C「そうだね。一年経つのって早すぎる」

さっきから本に夢中のチャーリー。

「何の本読んでるの？」

C「あ、これ？」

チャーリーは本を読むのをやめ、表紙を見してくれた。

C「これはね、とある海賊と仲良くなった人が残した日記が元になった話だよ。この海賊はとっても変わってるんだけど優しい海賊なんだって。すごく面白いよ」

「へぇ！海賊かぁ」

海賊なんて野蛮なイメージしかないけど、優しい人もいたのかな。

C「もうすぐ読み終わるから、そのあと貸してあげようか？」

「え！いいの？ありがとう！」

私たちがその話で盛り上がっていると、部屋にウォンカさんが入ってきた。

「あ、ウォンカさん」

W「君たち、ちょっとこっちに来てくれる？」

ウォンカさんは部屋に入るなり、私たちに向かってひょいひょいと手招きした。手には黒い小さな箱を持っている。

あれは何の箱だろう？？