チョコレート工場の新人ちゃん【チャーリーとチョコレート工場】 (ページ19)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:7,598 hit

19 ページ19

服をもらったウンパルンパとおばちゃんウンパルンパは、しばらく楽しそうに話すと、おばちゃんウンパルンパはこちらへ戻ってきて私が飲んだコップを抱え、手を振って出ていった。

そうして私たちはしばらく休憩をとり、また掃除を再開。なぜかあまり疲れは感じず、思った以上に早く掃除が終わった。

「ピカピカになったね〜」

今度は私たちがチョコレートまみれになってしまった。

「あ、鼻にチョコレートついてるよ」

なんて笑いあいながら、ゆったりとした時間が流れてゆく。

チョコレートまみれの作業着を洗ったあとまた着替え、なんやかんやして部屋の時計を見ると、ちょうど10時を回ったころだった。

次に案内されたのは、普通のより大きめな物置倉庫。

中は暗く、ひんやりしていて少し肌寒い。

比較的この工場は暖かいんだけど。

ここではもう使わないラッピング用紙やその他諸々、色んなものが置かれてある。今からするのは古くなったもの、もう使わないものを分別して捨てることらしい。

私たちは協力しあい作業を行った結果、12時前に終わらすことができた。

作業を終えると私たちは、服に着替え、作業着をハンガーに吊るした。

午前の部は終わり。ウンパルンパは、仕事の時はまた迎えにきてくれるそうだ。

リビングの部屋に行くと、テーブルの上に焼きサンドが乗ったお皿、コップに注がれた水と、メモが一枚置いてある。

『Aの昼食』とメモには書いてあった。

私のか。ウンパルンパが用意してくれたのかな？

お礼を言いたかったけど、私一人しかいなかったので言えなかった。

椅子に座って、さっそく焼きサンドにかぶりつく。

「…ここの料理美味しすぎるでしょ」

私が焼きサンドを堪能していると、突然後ろのドアが開く音がした。

びっくりして振り返ると、そこには一人の男の子。

あ…。もしかして、この子が…。

？？「君は…誰？」