チョコレート工場の新人ちゃん【チャーリーとチョコレート工場】 (ページ11)

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「……それってどういうことですか？」

W「ん？だから、こういうこと」

ウォンカさんは、私とウォンカさんを交互に指で差して説明し始めた。

W「君は帰る家がなく困ってるんだよね？僕は、今日そんな君を偶然見つけて拾って帰ってきた。そして君はこう言うんだ。『行くところがないから、ここで働かせてください！』ってね。そしたら僕が、『いいよ！ちょうど人数が足りなかったから！』って言う。ね？悪くないでしょ？」

「え？え？」

え？どういうこと？

『！？』という感情を全面に出してウォンカさんの方を見るが、彼はウキウキしてて伝わりそうにない。

「…えーっと、つまり、私がここで働かせてくださいって言えばいいんですか…？」

W「そうそう！」

え、そんなのでいいの！？

ウィリーウォンカは、一度働いている人全員解雇したって聞いたことあるけど…。

W「行くあてないならここの工場で働けばいいじゃん。君みたいな子でもできる仕事はあるし。ね？そうしてくれると僕も助かるんだけど」

「助かるって…？」

私が言うと、ウォンカさんはやれやれと困ったような顔をしてこう言った。

W「実はさ、ウンパルンパの間で風邪が流行ってるんだ。ほとんどのウンパルンパが寝込んじゃって、仕事が回らなくなっちゃってね。体調管理は大事だよっていつも言ってるのに…」

そ、そうなんだ…。

「私なんかが、役に立つかな…」

そこだけが心配だった。

だって、迷惑かけて、また邪魔とか思われたら、今度こそほんとにおしまいだから…。

パチッ

「いてっ！」