幹部補佐は色々大変！？ (ページ4)

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とある街中にてページ4

「Aちゃん...？こんなところに部下を集めて何を...？」

首領が私の顔をのぞきこむ。私はあえて何も言わず微笑む。私達マフィア一同は今、とあるお店に来ている。

「佐藤さんが呼び出したのか...？」

部下達がザワザワしているが無視する。呼び出したのは、昨日の治からのメールが原因だ。

「明日、私と中也は久しぶりのデートをするのだよ。だから、ポートマフィアの皆を集めて欲しい。」

久しぶりってつけたのはこの前のことを恨んでいるのかな？と思いながらも、私は

『了解！』

と返した。治と中也が付き合っていることはポートマフィア内ではまだ私しか知らない。治はそのことが癪なのだろう。

「あれ？中原幹部じゃ...。」

おお～！樋口ちゃん！やっと気づいたか！そして、その樋口ちゃんの声に部下達がザワザワしだす。私はその声を止めるために、

『うるさいね…。』

と殺気を出して言った。すると、その場はシーンとなった。やりすぎちゃったかな？

「その横にいるのは...太宰君...？」

首領！よく気づきました！さすがです！すると、さらにザワザワしだす部下達。すると、治はパッとこちらを向き、ウィンクをした。私もウィンクをし返す。これは貸しだからね？と言う意を込めて。

「佐藤さん...？」

芥川が私を不思議そうに見ているから仕方なくネタバレ。

『治の中也は付き合ってるんだよ？知らなかった？』

一瞬の沈黙の後に

「ええええええええええええ！！！！！」

と、とてもうるさいポートマフィア一同。その声に中也が振り向きそうになったけど、治が先手をまわし、中也の頬にキスをする。

「そうかえ...。」

姐さん！？倒れ込まないで！？と、治と中也が見えなくなったので部下達を解散させた。