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出会い編 6 ページ21

「あそこにいるじゃない。」

と、天井を指さす。すると、少女の顔にポタリと赤い液体が落ちてきた。それを少女はペロリと舐める。

「すごいねぇ...君の異能は...。」

太宰が感嘆の声をあげる。...倉庫の天井にはまるで十字架に貼り付けられているように、少女の両親が死んでいた。

「私の異能は人を殺すしか使いようがないの。」

深いため息をつくA。

「なら、ポートマフィアに来ないかい?森さんには話を通してある。」

太宰が見計らってたかのように、笑いながら手を差し伸べる。中也も少し驚いているようだ。

「私なんかでよければ。」

Aがその手をとったのは言うまでもない。これがAにとっての彼らとの出会い。この後、彼らは思い知ることになった。彼女の異能以上に彼女は恐ろしい存在だと。

*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――

「何をしているの?」

...治が私に話しかけてくる。私は彼をじっと見つめてみる。

「そんなに見つめられたら困るねぇ。」

唐突にそんなことを言い出す治。なので、私は話題を変えることにした。

『織田作の墓参り?』

そう。私達は今、墓地にいる。待ち合わせをしていた訳でもない。私達が出会ったのは偶然だ。

「そうだよ...。君は?」

治はにこりと優しく笑いながら、私をみる。胡散臭い笑顔だ。彼の本当の笑顔を見ることはできない。

『両親よ...。夢でみたから久しぶりに来ようと思ったの。』

私が言うと、彼はにこりと笑い、私の髪を弄る。

「君のことは今でもよくわからないよ。」

と言いながら。幼馴染というよりは腐れ縁。双つの黒の内1つは白かった。もう1つも白くなろうとしている。

『あらそう。私も治のことはよく分かっていないわ。』

それを邪魔をする権利など私にはない。いや、この世界の誰にもない。邪魔をする奴は片っ端から片付けよう。

「あ、中也のところに案内してくれる?」

構わないでしょう?だって、貴方達は...

『はいはい...。』

互いに依存し合っているのだから...。

〜end〜

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設定タグ:文スト , 太中 , BL   
作品ジャンル:アニメ
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華萌(プロフ) - 秋葉さん» ありがとう!あと、おっけー!わかったー! (2018年5月5日 11時) (レス) id: e0296fd304 (このIDを非表示/違反報告)
華萌(プロフ) - 秋葉さん» ありがとー! (2018年5月4日 17時) (レス) id: e0296fd304 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華萌 | 作成日時:2018年5月4日 11時

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