キミの世界【HS】

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家に着いてすぐに、仕事の電話が来たけど
どうしてもそんな気分になれなくて
生理がきたから、休ませてほしい、
そう頼んだ。







1週間前に来たばっかりでしょ？
病院に行ってみたら？

って、ズル休みなんてしたことがない私の言葉を信じて
そう言われた。






私の体は商売道具だから。




私の心配をしてるんじゃなくて、
商売道具の心配をしてるんだろうな。





って捻くれた考えを勝手にして
腹が立って、一方的に電話を切った。











私には、コレしかないのに。
この仕事しか、生きていくすべはないのに。







5日間だけ、心も体も休もう。







仕事を辞めな。そう言ってくれたスニョンさんが心配そうに私を見つめる姿を思い出す。










そんな、甘ったれてたら生きていけないんだよ、私は。



















本当は5日間休むつもりだったけど、
働いていない自分が怖くなってしまって
3日後にまた、仕事場に向かった。













ああ、仕事復帰1発目から苦手なお客さんだ。










常連さんで、いつも私を指名してくれて、お小遣いまでくれる。








だけど毎回毎回、行為中は、叩かれ、縛り付けられ、罵声を浴びさせられる。
行為後には、優しいおじさんなのに。











重い足取りで、また、ホテルへ向かった。











部屋につくと、いつもよりかなり酔っ払っている様子のお客さん。











『 遅いんだよ！！！！』










「 っっ、ごめんなさい。」











そういって、私の手を強引に引き、ベットに体を投げた。









怖い。





怖いよ。











どんどん脱がされて
どんどん進んでいく行為








いつもなら、お金のためだって、
目を瞑って耐えるのに。











優しさを知ってしまったせいで、
快感を知ってしまったせいで、
怖い。


















避妊具をつけようとしている隙を見計らって、
お客さんを押し倒して、
はだけた服のまま、荷物を取って飛び出した。















ああ、私は本当に他の人と寝れないんだ。





スニョンさんの言う通りになってしまったんだ。










そんな絶望を感じながら、夜の賑わっている街を歩いた。












スニョンさんに会いたいな、








なんてね、













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