SVT高校【 WN 】

18 数学 ページ18

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入学式から１週間。








今まで上手くいかなかった友達関係も、ドギョムとディノとホシくんのおかげですっかり仲良しになった。






初回の授業が一通り終わったけど、どの教科の先生もすごく個性が強くて、面白くて、良い先生ばかり。









こんなに恵まれてる環境が幸せで、毎日楽しい。









そんなことを数学の授業中に考えているとジョンハン先生とばっちり目があった。










JH 「 おっ、A。なんか良いことあったんでしょ？」











そう。一つ困っていることといえば、スンチョル先生を先頭にどの先生も私にすごい構ってくる。
授業中でもお構いなし。









今だってみんなの前で私に変な質問を投げかけてくるジョンハン先生。












「 べ、べつに無いです。」













JH 「 そう？なら先生が今から良い事考えたから、みんな机の上片付けてー。」









そう言いながら何か企んだ顔をしてプリントを配ろうとするジョンハン先生。










DK 「 も、も、もしかして、抜き打ちテストとか言わないですよね。」











JH 「 おっ、流石ドギョム。勘がいいね。だいせいかーい 」











最悪だ。


成績はいつもトップをキープしてきたけど、数学と理科だけはどう頑張っても理解できない。





いつも他の教科でカバーしてきた私にとって全く勉強のしてない範囲で数学の抜き打ちテストなんて地獄だ。










JH 「 みんなそんな暗い顔してため息つかないで。ただ、みんなのレベルや学力を知っておきたいだけだから。ね？気楽に受けてくれればいいから。」















JH 「 全部解けた人から前に持ってきてねー。その場で採点するから。」










ダメだ、何一つ分からない。







一度プリントから現実逃避して目を離し、ふと窓から見える廊下を見ると、ウォヌ先生が授業の見回りで歩いてくるのが見えた。









気づけば目で追っていて、眠そうに、ダルそうに、欠伸をしながら歩いているウォヌ先生を見て思わず、笑ってしまう。









そんな時、誰かの気配を感じて隣を見ると私の席にまでジョンハン先生がきていた。








「 うわっ。 」










JH 「 うわっじゃないでしょ。テスト中に何も解けて無いのに、よそ見なんかして。居残りしたいんだ？分かったよ。」










「 何も言ってません。」










JH 「 だってこんなに解けてないもん。居残りしなきゃだよ。」








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