アイドルの君とマネージャーの私【JH】

47 変化 ページ47

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パッと目を覚ますと
誰かに後ろから抱きしめられている。
なぜか、すごく居心地が良くて、途中からいい夢を見た気がする。子供の頃お母さんに抱きしめてもらってた時みたいな安心感。




この匂いは、紛れもなく、ジョンハンさんだ。






そう自覚した時には、一気に自分の体温が上がるのがわかった。ほっぺたを触るとすごく熱い。



きっとこれは、熱のせいじゃない。
ジョンハンさんのせいだ。




身動きが取れなくて、どうすればいいのかわからなくて、戸惑う。普通に考えて、私の部屋に、私のベッドで抱きしめられながら夜を過ごしたってことなの？


いやいや、ジョンハンさんだし、何をそんな深く考えてるんだ、ただの優しさだよね。






JH「何ブツブツ言ってるのー、寝れた？」






「っぅわああ！」





寝起きで少し掠れたジョンハンさんの声が耳元でして、自分でも分かるくらい、可愛らしくない声が出た。






JH「その様子だと元気そうだけど？」






顔も見えずにそう言われて、未だに抱きしめられていることにさらに戸惑う。




早すぎる鼓動がジョンハンさんに聞こえてしまいそうだよ







JH「A？なんか言ってくれないと心配なんだけど？」






「いやっ、私はあんまり慣れてないので、、この状況が、、、。あ、いや、ジョンハンさんは優しさでこうしてくれてるのは分かってるんですよ？そうなんですけど、、」







JH「ふふっ、変なの。」







ジョンハンさんまだ寝ぼけてるのかな？







JH「寝ぼけてないよ。さっきから心の声ダダ漏れ。」








ああ、私の悪い癖。心の声が全部出てしまうっていう。







JH「A、また熱出てきた？すごい熱いけど？笑」






分かってるくせに、わざと聞いてくるジョンハンさん
これ以上はダメだ、と思い起きあがろうとする






JH「だめ、もう少しだけ、寝てたい。」






また、後ろから強く抱きしめられた。
すごい戸惑うけど、何故か抱きしめられていることが嫌じゃない。むしろ心地いい。
だけど、この状況がすごく不思議。






「ジョンハンさん、もしかして何かありました？」





あまりにもいつもと様子が違うから不安で聞いてみた。







JH「A？こっち向いて？」






ずっと後ろから抱きしめられてたから、起きてからまだ一回もジョンハンさんの顔を見ていない。





振り返ると、ジョンハンさんの胸に顔が埋まり、そのまま顔を見上げる。








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