第２話 ページ2
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4ＬＤＫ トイレ・お風呂別
広々とした、どう考えても一人暮らしとは思えないこの家の広さ、誰かが帰ってくる気配は今の所ない
一通り泣きはらしたあと、もう一度個々の部屋を捜索すれば、幸い危険な物は特にはなく、焦っていて細かいことに目を向けられなかった先程の自分を叱ってやりたいほど見つけてくださいと言わんばかりのものがいくつかあった。
リビングの机の上、Ａ4が入る封筒、机の下に引越し業者が扱うようなダンボール
特に、危険なものはなかったけれど、このダンボールを開けるのを少し渋ってしまう。
｢前途多難すぎる…｣
手を出さないわけにはいかず、渋々開ければ、衣類やノートパソコン、その他色々生活用品等が入っていた、なんだこのラインナップ…ＰＣが繋がれば多少調べるのには捗るだろう
なぜが、封筒の中に入っていた自分名義の通帳には、多額の金、父の生涯収入よりも多い、マルが多すぎる。
『うそ！私の携帯！予備財布も！は…何このお金…』
封筒は、これがきっと夢じゃなくとも、ありえない、なんて口に出すくらいの出来事だと証明される
【生徒手帳】
目に入ってしまったそれは、ご丁寧に、フルネーム顔写真付きで、帝光中学校だなんて、誰かが勝手に業者に頼んだ作り物としか思えない、でも夢じゃない、自分が望んでなんて、きっと、いなかった、はず。
帝光、なんて、そんな不可思議な
ありえない、でしょう？
黒バスなら、トリップになる、あの頃は、もし会えるなら、見れるなら、なんて言ってたこともあったかもしれない。
でも、どう考えても、おかしいでしょう、誰もいない場所でまたここからやり直せというのか。
メールの受信音がなり、息を呑むような悲鳴を上げてしまう、無意識に周りを警戒してしまっている。
机の上に愛用していた携帯がいつもの音で私を迎えているというのに、それすらも少し不安に駆られてしまう。
目に取られてしまって確認できていなかった携帯を手に取ればケースも機種も一緒なのに、画像は知ったものではなかった。
『メールなんて…』
知り合いはほとんどアプリで連絡を取っている、それがこのタイミングで誰からかメールが来るなんて、何かきっと見た方がいい気がするのだ。
それに、たぶん戻れないことはないはずだ。
冷静に考えれば、ここに居るということは、元の家に、元の場所に戻れる可能性もあるということだ。
そのためにまず、今出来ることから始めよう。
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ロキ★(プロフ) - カノンチェリーさん» そうですね!暇があるときいいや暇がなくても見させてもらいます<●><○>ｶｯ (2015年9月15日 23時) (
レス) id: 019b673aa1 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ★(プロフ) - 面白いですね♪頑張ってください! (2015年8月22日 1時) (レス) id: 7f7e69e28f (このIDを非表示/違反報告)
雷也(プロフ) - 初めまして.! 作品を見ていたら見かけたので拝見しました!!会話だけでなく表情がされていて読みやすかったです.笑 頑張って下さい！ (2014年1月27日 2時) (レス) id: 34fac37067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カノン | 作成日時：2014年1月27日 1時
