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第1話 ページ1

目を開ければヒヤッとした空気が頬をなでる、家の中のはずなのに、家族が窓でも開けたのか。


いつもどうりの日常、起きればまたいつもと変わらぬ朝が待っているはずなのに、理解は及ばないけれど縄で縛られてるわけでもなければ部屋に閉じこめられた訳でもないらしい。



あたりを見回し立ち上がれば、部屋の風貌は自分が知っている部屋とは程遠い場所にいることがわかったけれど、サプライズ好きな父と母にまず話を聞いてみなければいけない。


一応、と、見本のように頬をつねるが、痛い、もう少し弱めに抓っても良かったかもしれない。


二階建ての一軒家、ぱっとわかったのはそれだけ、階段に少し足を取られてしまったけれどそんな事今はどうでもいい、焦燥にかられ、少し早足になっているのだろう



「ねえ聞こえてる?どこにいるの?」



ああ、でも可笑しいのだ、もう出てきてもいいはずなのに、誰一人として返事をしない、ねえ、ねえ、どこにいるの?ほら、もういいんだから…。

誰もいない家、外を見ても見覚えのない場所


「っ、う、そ。」


自分の心臓の音が耳元で聞こえる気がする、おかしいとは思ってたのだ、そんな別に、気づかなかった訳では無いけれど、見つけた洗面所、鏡に写る元の自分より幼くなった手足は慣れているキャパと違い実に動きにくいのだ、気づいていたけれどこれは、嗚呼、これは、まずい。


中学生くらいの背丈、私がこの位の時はいくつだっただろうか、少し美化されている気もするけれど、この風貌は、あの、美化されすぎですよね、ナチュラルなプリクラやアプリを使ったみたいになっている。


もう一度頬をつねる、嗚呼、嫌だな涙が出てきた、痛いわけじゃない。
今度はそんなに強くつねってないんだから、でもこれはきっと、夢じゃない。



でも、でも!まずは、身近な範囲で出来ることをするしかないし、まさか警察も見に起きた馬鹿げた話信じないだろう


引っ越しなんて、そんな、そういう楽観的な考えはやめないといけない。



家族、友人、私のいた場所は、ここにはもしかしたら無いのかもしれない、私が知っている場所なんて、どこにも。



何が起きているか理解しなくては。

覚えている範囲で、焦っていて考えが怠らないかもしれないけれど。


どうすればいいのか、わからない



『どうしろって言うの…』


映された自分は涙を泣いているのに自分ではないかのように綺麗だった。

第2話→



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設定タグ:黒バス , トリップ , 黒子のバスケ   
作品ジャンル:アニメ
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ロキ★(プロフ) - カノンチェリーさん» そうですね!暇があるときいいや暇がなくても見させてもらいます<●><○>カッ (2015年9月15日 23時) (レス) id: 019b673aa1 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ★(プロフ) - 面白いですね♪頑張ってください! (2015年8月22日 1時) (レス) id: 7f7e69e28f (このIDを非表示/違反報告)
雷也(プロフ) - 初めまして.! 作品を見ていたら見かけたので拝見しました!!会話だけでなく表情がされていて読みやすかったです.笑 頑張って下さい! (2014年1月27日 2時) (レス) id: 34fac37067 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カノン | 作成日時:2014年1月27日 1時

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