story3. ページ4
『「……」』
静かだ。
ひたすらに静かだ。
気まづい。
あまり余計な音を立てないようそっとサンドイッチを口に運んでいると隣から突如話しかけられた。
「城田さんって放課後に階段のところ掃除してる子だよね？」
『はい、そうです……ご存知だったんですね』
確かに私は階段掃除をしている、
莉愛の当番区域だから掃除時間にやる訳にもいかなくて仕方なく放課後やってる場所。
「偉いよね〜城田さん。だって彼処、城田さんのクラスの当番区域じゃないでしょ〜？」
なんでこの人はそんなに知っているのか。
『まあ、、そうですね。掃除当番の方には失礼ですけどいつも汚れてるなって思ってたので毎日掃除して帰ってるだけです。』
そりゃ莉愛は掃除してないんだから汚れてるに決まってるんだけどそう言っておく。
すると王子様はこっちを見てにっこり笑った。
「やっぱり凄いわ！僕も見習っちゃおっかな〜！！なんてねっ」
綺麗な顔に思わず見とれてしまいそうで慌てて話を変える。
『……王子さま、あっ、、、水野さんはどうして今日私をお昼に誘ったんですか？』
しまった、王子様だなんて言ってしまった。
見逃さなかった、王子様って言った瞬間の少し嫌そうな顔。
王子様と呼ばれるのが嫌なのだろうか、？
「城田さんが気になるなって。今朝のことから思うようになったね。」
『あ……』
哀れみ、？同情、？
なら話しかけてこなくてもいいんだけど。
謎の優しさ持って話しかけられる方が傷つくからやめて欲しい。
そう思いながら一応聞いてみる。
『…水野さんは今朝の事見たのに何も聞いてこないですね、』
「まあ、深入りする必要もないかなって。」
よく分からない。
なんだか不思議な人。
・
「じゃ、そろそろ行くか！……立てる？」
『大丈夫です。ありがとうございます。』
「……なんでころんくんとアイツが、？意味わかんない、、！」
続く
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