フジワラとカノジョ (ページ15)

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○ ページ15

彼女side

時刻は20時

先ほど樹が仕事から帰ってきた

まだ夜ご飯は食べてないみたいなので一緒に食べることに

基本食事中はあんまり話さない私たち笑

食べることに集中しちゃうんだよね笑

黙々と食べてるんだけど何か違和感を感じる

樹がなんかずっと上の空でぼけっとしてる

手も止まっててあまり食事が進んでない様子

気になるので声をかけてみることにした

茜「おーい？樹？」

樹「ん、？なに？」

茜「なんかぼけっとしてるからさ。ご飯おいしくない？」

樹「ううん、そんなことないよ。おいしい」

茜「どしたの？疲れてる？」

樹「ううん、大丈夫だよ」

茜「そ？食欲ない？」

樹「うん、ちょっと、、」

茜「具合悪い？」

樹「ううん、元気元気」

茜「無理して食べなくていいからね」

樹「わかった、ありがとう」

なんかおかしい気がするんだよな

いつもそんなにテンション高い人ではないけどいつもに増してローテンションな気がする

ご飯を食べ終わり片付けも終わって2人でソファーでまったりタイム

いつもより距離が近い樹

すりすり近寄ってきて猫みたい笑

茜「今日どしたの笑なんか変だよ？」

樹「ま、そういう時もあるじゃん」

茜「まあそうだけど笑」

そのままのんびり時間を続けてたんだけどなんとなくわかってきた気がする

多分この子体調悪い

さっきから私の手をにぎにぎしてくるんだけどその手が非常に暖かい

ずっと鼻をすんすんしてて調子悪そうだし咳払いもしてて喉も調子悪そう

以外とこういうの一丁前に隠すのよこの人

でも私、こういうのに敏感だからすぐに気づいちゃうよ笑

自分からいう気配は無さそうだな、、

樹的には弱いところはあまり見せたくないのかもだけど、私は自分から言って欲しいしもっと私を頼って欲しい

もう少し待ってみようかな

樹「ねぇ、茜ちゃん」

茜「ん？なに？」

樹「ここ座って？」

樹がポンポンと叩いて指示してきたのは樹の足の間

茜「しょうがないな～」

そういいつつもこの場所樹にすっぽり収まる感じが結構好き

稀に出るちゃん呼びは甘えたい時か私のことをバカにしてる時

今は完全に前者だよね

いつもはツンツンしてるからこんなに甘々なのは珍しい

普通に全体重かけるのは申し訳なくて少し前のめりでテレビを見る

樹「ねぇ、」

茜「なぁに？」

樹「寒いからくっついて」

茜「え？寒いの？」

樹「うん、」