フジワラとカノジョ (ページ11)

今日:11 hit、昨日:13 hit、合計:28,345 hit

・ページ11

樹side

だんだん脳が起きてきたので俺も支度を始める

髪の毛もちょっとだけセットして服も着替える

男の支度ってすぐ終わるからいいよね

茜はまだ髪を巻いてる

女の子って大変だ

俺さ、さっきからちょっとだけ気になることあるんだけど、茜がちょいちょい鼻啜って咳してるんだよね

風邪ひいちゃったのかな？

なんか昨日の電話も鼻声だった気がするし

聞いてみようかな

でも多分素直には言わないだろうな

隠すの得意だし結構頑固だし笑

なんとなくさっきハグした時も温かかったんだよな

もしかして熱ある？？

しれっとくっついて確認してみよう

樹「茜～。終わった～」

茜「わ、速いね。私も急いで終わらす！」

樹「いいよゆっくりで」

そういえば今日全然目合わせてくれないな

しれっといこうかと思ったけどなんか手強そうな気がするからストレートにいっちゃお

樹「ねぇ茜～？こっち向いて？」

茜「ん？」

樹「まつげついてるから取ってあげる」

茜「ありがとう」

そう言ってこっちを向いた瞬間におでこに手を当てた

茜「ちょっ、、何？やめてよ、」

樹「うーん、熱あるよね？体調悪いでしょ」

茜「悪くないもん、、」

樹「嘘はダメだよ？俺の目見て正直に言って？」

茜「大丈夫だもん、、デート行けるもん」

ちょっと泣きそうになってる茜

樹「わかったわかった。とりあえず熱測ろ？」

茜「熱ないもん、、」

樹「測ってみないと分からないからさ」

嫌がる茜をホールドして熱を測る

最初は逃げようと暴れてたけど俺の力に勝てなくて今はされるがまま

後ろからギュッと抱きしてめるんだけどすでに平熱以上の体温が伝わってくる

ピピピピッピピピピッ

体温をごまかす気がしたので俺が先に体温計をとった

樹「あら、、38.2だ。しんどいね」

茜「しんどくない、、デート行く、、」

樹「ダメだよ、体調治さないと」

茜「楽しみにしてたのに、、私行けるもん、大丈夫だもん」

そう言いながらポロポロ涙を流すから心が痛い

樹「そうだよね、、楽しみにしてたのにね、でもこれ以上悪化させたら辛いでしょ？デートはまた今度にしよ？」

茜「ん～、、」

樹「俺がずっと側にいるから、ね？」

茜「わかった、、ごめんね？デート行けなくなっちゃって、、それに折角の休みなのに看病させちゃって、、」

樹「いいのいいの、気にしないで？茜といれるだけでいいの俺は」

茜「ありがとう」