プリンスたちのピンチⅡ (ページ26)

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北人side

監督に控えに回るように指示されてから緊張感がぷつっと切れてしまってさっきまで誤魔化してきたダルさが一気に押し寄せてきた

ダルさ意外にもとにかく寒くてチームメイトに上着を貸してもらうことにした

北「ごめん、ちょっと寒くて、、上着貸してくんね？」

友「は？！寒いの？！こんなに動いて？！」

北「うん、、」

友「全然いいけど、まじで大丈夫？帰ったほうがいいんじゃね？」

北「いや、試合は出る」

友「まぁ確かに2試合目はお前いないと厳しいけどさ。とにかく1試合目は俺らに任せてゆっくりしておけ」

北「ありがとう」

壱馬side

部活終わった～

午後なにしようかなって考えてたらバスケ部の友達から連絡が

友「北人体調悪そうだから帰り迎え来てやって。じゃないとあいつ無理して倒れそう」

は？そんなに悪化してんの？

なんか心配になってきた。午後なにもないし様子見に行こうかな

とりあえず連絡してきてくれた子にお礼を伝えるとともに心配だから会場に向かうことも伝えた

そしてそんなこんなできてしまった大会会場

応援席に向かうと見知った顔を発見

壱「あれ？陸先生？」

陸「お！壱馬やっほー！」

壱「陸先生も応援しに来たんすか？」

陸「そうそう！昨日北ちゃんに誘われてね」

壱「そうなんすね」

陸「壱馬がバスケ見に来るの珍しいね」

そうなんです、お互い部活とかあって兄弟の大会の応援に行ったことなくて、、意外にも初めてなんです

壱「実は今日ちょっと北人が体調悪くて、、心配で見に来ちゃいました」

陸「え？！そうなの？大丈夫かな」

壱「朝から体調悪そうだったんですけどちょっと悪化しちゃったみたいでさっきバスケ部の友達から連絡きました」

陸「そっか、。試合には出れるのかな、、」

壱「1試合目は控えに回るらしいですけど」

陸「なるほど。無理しすぎないといいけど」

そうこうしているうちに始まった試合

序盤は調子よくて結構な差をつけてたんだけど第3ピリオドで相手が巻き返してきてピンチな展開に

ふとベンチの方をみると北人が監督に何かを話している

そして上着を脱いで試合に出始めた

やっぱりじっと見てるだけでは気が済まなかったらしい笑

チームがピンチなのに見てるだけなんてきついよな

北人が出てからチームの士気が上がって余裕で勝つことができた