プリンスたちのピンチⅡ (ページ25)

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北人side

朝から喉が不調な北人です

声が枯れてて出しにくい以外に自覚症状はなくて壱馬が心配しすぎてるだけだと思ってる笑

ってかそんなのんびりしてる場合じゃない！早く支度しないと！

今日は学校に集まってからバスで試合会場に向かう

家出る時間が迫ってきてたから急いで支度をして家を出た

バスの中は朝だからかそんなに騒がしくなくちょうど良くリラックスしてる

いつもは隣の人と喋ってるんだけど今日は声がこの調子だし静かに窓の外を眺めてた

しばらくするとなぜか胃に違和感を覚えて気持ち悪くなってきてしまった

バス酔いなんてほとんどしたことないしどうすればいいかわからずひたすら耐える

楽な姿勢を探りながら吐き気に耐えていると隣の席のチームメイトに声をかけられた

友「北人大丈夫？？顔色悪いけど」

北「大丈夫大丈夫、、ちょっと気持ち悪いだけ」

友「いやいや、結構やばそうだけど！バス止めてもらおうか？」

北「いや、大丈夫、、。」

友「無理すんなって。とりあえず動けそうなら前の席に移動したほうがいいぞ」

北「動くのはちょっと厳しい、、」

友「まじか、どうしよう、、とりあえず窓少し開けよう！ちょっとはマシになるかもだし」

北「ごめ、、ありがと、、」

チームメイトの助けもあってなんとか吐かずに試合会場に着いた

ただ気持ち悪いのはまだ残ってて着いた瞬間トイレに駆け込む

吐き気はあるのに吐けなくて少し吐き気が収まったところでチームメイトがいる控え室に戻る

友「北人大丈夫？？」

北「大丈夫大丈夫、だいぶ良くなったから」

友「今日、やっぱりあんま体調良くないよな？監督に言っておいたほうがいいぞ」

北「大丈夫だよ、試合になればいけるから」

友「そうか？まぁ無理すんな。1試合目の相手はそんな強くないし控えに回ったほうがいいんじゃないか？」

北「ほんと大丈夫だから気にすんな。お前もしっかりウォーミングアップしろよ笑」

友「はいはい笑」

試合に向けて着々とウォーミングアップを進めているけどいつになっても体が温まらなくて寒い

周りはもうみんな半袖だけど俺だけトレーナーを着たまま

無意識に腕をさすってたのかそれを見ていた監督が俺の方に近づいてきた

監「北人、体調悪いだろ」

北「え、、？」

監「顔色悪いぞ。とりあえず1試合目は控えに回れ。2試合目はお前がいないと厳しいからフルで出てもらうが」

北「わかりました、すみません」