プリンスたちのピンチ (ページ44)

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樹side

翌朝、昨日早く寝たからか早く目が覚めてしまった

そして確実に悪化している

昨日感じてた寒気はやはり発熱の助長だったみたいで

とにかく頭がガンガンするし怠い

咳も鼻水も全く良くなってないしもう体調は最悪

どうしようかなこれ

まず食欲なくて朝ごはんは食べれないだろうし第一、朝ごはん食べたら100%バレる

俺は一か八かの勝負に出ることにした

それはこっそり朝ごはんを食べずに先に学校に行っちゃおうっていう作戦

多分、今、北兄がご飯作ってるところだから今から支度して壱兄と慎が起きてくる前にしれっと家を出よう

それからなんとかだるい体を動かして支度をし

北兄にバレないように玄関に向かい、家を出ることに成功！

でもやっぱり体調は悪くて学校までの道のりはものすごく長く感じる

やっと学校に着いた

いつもの倍くらいは時間かかったと思う

それから家族LINEで学校に早く行くことになったっていう連絡を入れて完璧！！

そのまま机に突っ伏して眠りについた

北人side

朝ごはんが出来上がると同時に壱馬と慎が起きてきた

壱、慎「おはよ～」

北「おはよ。あれ、樹まだ寝てんのかな」

壱「昨日体調悪そうだったしちょっと様子見てくるわ」

北「ありがと」

しばらくすると2階から壱馬の驚いた声が

北「どしたー？」

壱「樹いないんだけど」

慎「え？どういうこと？」

壱「わかんない。もしかしてもう学校行った？」

北「ん？LINEだ。え、学校早く行くことになった。だって」

慎「え～。大丈夫なのこれ」

壱「俺らにすぐバレるくらい体調悪いの確定じゃん」

北「とりあえず学校ついたら樹の教室見に行くわ」

壱「頼んだ」

それからご飯を急いで食べて早めに学校へ向かう

それから学校に着き、自分の支度をしてから樹の教室に向かう

ちょっと支度に時間かかってあと5分でチャイムなっちゃうんだけど流石に心配すぎるから意地でも行く

樹の教室に着き樹を探す

あ、いた。一番後ろの席で突っ伏して寝てる樹発見

後輩のクラスに入るのは勇気がいるが時間がないのでツカツカと教室に入り樹を起こす

北「おい、樹～？」

樹「ん、、、、？え？！北兄なんでいるの？！げほげほっ！」

北「お前体調悪いだろ？熱もありそうだし帰れ」

樹「いや、大丈夫だし」

そんな会話をしてる途中でチャイムが鳴ってしまった

北「とりあえず保健室行けよ！！」

そう忠告して仕方なく自分の教室に戻った